トルコのアジア側。
フクアリも裸足で逃げ出す2万5千人収容の野外劇場や、アルテミス神殿などで有名なエフェス遺跡から、さらに東へ。
パムッカレは、石灰と温泉が浸食によって造り上げた、スケールの大きな奇観地だ。
真っ白な石灰棚が重なり合い、まさに綿の宮殿。
世界遺産にもなっている。
石灰棚には温泉がたまり、そこがブルーに見えて、たまらない美しさ。
夕日の時間帯は、それがピンクに染まって、息を飲むほど美しい。
ホントは世界遺産だから棚内での入浴は禁止されてるらしいが、石灰棚の脇あたりにチョロチョロたまった温泉に足を浸したりは出来る。
パムッカレ足湯なり。
そんな名勝地にして温泉地なので、パムッカレには温泉付きホテルが何軒かある。
ホテルの名前は忘れたが(おいっ)、かなりゴージャスなリゾートホテルに泊まる。
建物はプールを囲むように建っていて、プールは二つ。
ちなみに二つのプールは真水だ。
プールサイドには楽団の生演奏。バーが設えられ、水着姿でカクテルを飲んだり、泳いだり。
温泉の前に軽く泳いどこか、と思い、円形の大きなプールに飛び込んだら、ゆうに水深180㎝くらいあるでやんの。いきなり潜水状態になり、パニック。
せっかくの温泉に入る前に土左衛門になりかけた。
さて、肝心の温泉は、プールゾーンの隣にある。
いわゆる露天風呂、っていうか、温泉のたたえられた池? 池だろ、これ。
泉質は、マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
ムダな角質を溶解してツルツルの肌にする「美人の湯」系統だ。
んでもって、サラサラ感もある。長く入ってもあまりのぼせない。
逆にいえば暖まりは良くない。
カルシウムよりマグネシウム分が多いってのは、日本にはあまりない泉質じゃないかな?
水着で温泉はなぁ~と思いながら入ってたら、ドヤドヤとお揃いの赤いガウンを着たドイツ人ご一行様がやってきた。
8割方男性、年齢は中年くらい。
彼らはガウンを脱ぎ、湯に入ると、手をつなぎ輪になって、踊り始めた!
異様に楽しそうだ。
一緒に加わらないか?という合図をされたけど、開いた口がふさがらないまま、奥の方に避難(とにかく大きな“池”なのだ)
ちょっと暗がりだったので、一生懸命、水着を引っ張って、胴体部分にも温泉成分の恩恵を受けようと努力してみた。
やっぱり温泉にはマッパで入りたいわ。たとえ混浴でも。