ソビエト連邦の「ジャズやるべ!」
人はサッカーのみにて生きるにあらず。
とはいえ、シーズンが始まってしまうと何かと気忙しくて、ゆっくり読書したり映画を見たりする時間が減る。
これ、明らかに、脳内の衰え。
そんな中年脳に、リーグ戦開始直前の頃合いを狙い、激しく感性チャージしてくれるのが、
「にいがた国際映画祭」
今年のラインナップを見て、あ~なるほどと思ったのは、韓国映画が1本もないってことかな。
もう今では韓国映画もフツーに興業として日本で成り立ってるもんなー。
インド映画はもうすっかりバカ映画路線の定番となり、タイの映画もひと頃の香港映画のような瑞々しい佳作揃いの定評を得、この次来るのはどこの国~?
ウルグアイかな… (んなわけねーだろ)
さて、今回の映画祭では懐かしい映画も上映される。
カレン・シャフナザーロフ監督で83年作品(ソ連)「ジャズメン」
シャフナザーロフというと「ゼロシティ」に代表される不条理・摩訶不思議系作家なんだが、その本性を現すのはペレストロイカ体制発足後のことで、「ジャズメン」は当局の検閲に引っかからないようにうまいこと作られたナイーブでコミカルな作品だ。
黒海沿岸のオデッサ、1920or30年あたり、ラジオからなんとか拾った西側の電波でジャズミュージックにハマり、ソビエト初のジャズマンになっちゃう男の子の話。
「ジャズやるべ!」と仲間を集め、「敵性音楽やりやがって!」という圧力をかけられながらも、熱く、軽やかにジャズメン人生を突っ走る。
音楽隊あがりのメンバーが、「即興なんて理解できないよ…」としょげるあたりがとっても印象的。
キューバからやってきた歌姫のとってもソウルフルなステージもステキ。
音楽への熱情があって、障害があって、仲間との絆があって、笑いがあってホロリもある。
「青春デンデケデケデケ」にも似た楽しさのある佳作っす。お勧めっす。
思えば、この「ジャズメン」、中野バウシアターだったか?で見たんだっけ。
今から20年前かよ、おい!
この頃は趣味と実益を兼ねてプレス試写に出没させてもらったけど、「某有名映画評論家の先生は上映中寝てたのに、ちゃんと評論文はそれっぽく書いている」というウワサ話の真贋を実地に検証できた。あ~、いい想い出♪
あ……もしかして「ソビエト連邦って何ですか?」って人もいるかもしんない。
絶対いないとは限らない。
てか、むしろ、かなり多いかもしれない。
お父さんかお母さんに訊け!
今でもシャラポア見て、「あー、ソ連の娘は二十歳までは綺麗なんだよねー」とかつぶやいてるかもしれんぞっ。
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コメント
「中野バウシアター」なんてねぇぇぇぇよぉぉぉぉぉヽ(`д´)ノ
吉祥寺バウスシアターだったかな。
いや、もっとちっさいコヤだったような。
どっちみち、今はもう存在しないんだろーな。
投稿: アイアン | 2006年2月 7日 (火曜日) 15時05分
「ソ連」という単語を目にしたの久しぶりでした(笑) 冷戦崩壊は確か高校卒業前後でしたな・・・
投稿: めい | 2006年2月 7日 (火曜日) 21時27分
国際映画祭!
去年までは毎年タダ券が回ってくる環境にいたもので(笑)なんだかんだで観に行っており、今年は何観ようかなーと思っていたのですが、ナイスタイミングなオススメを頂いたので行っちゃおう!(自腹で)
バンド・オン・ザ・ラン系のお話好きなので楽しみです。あとソ連は当然バッチリわかります。ソフホーズが国営農場でコルホーズが集団農場。
投稿: halmil | 2006年2月 7日 (火曜日) 21時49分
>めいちゃん
>高校卒業前後って……
ベルリンの壁壊れたのが1989年でっせ。
あんさん幾つや~?
>halmilさん
ドニエプロペトロフスク、とか必死で覚えてたなぁ昔。
あと、今年はアキちゃんの弟ミカちゃんの「モロ・ノ・ブラジル」も楽しみなりよ。
投稿: アイアン | 2006年2月 7日 (火曜日) 23時36分
めいちゃんの高校卒業前後に崩壊したものは
銀行の護送船団方式ではなかったろか?
投稿: アイアン | 2006年2月 8日 (水曜日) 00時01分
金融不祥事は短大時代の頃ですね。野村証券とか富士銀行とか・・私アイアンさんにいくつに思われてたんでしょうか?^_^;
投稿: めい | 2006年2月 8日 (水曜日) 09時07分
>アイアンさん
めいさんは私と同い年でありますw
投稿: いちじゅん | 2006年2月 8日 (水曜日) 12時24分
>いちじゅんさん フォローありがとうございます^^; なんかソ連映画のネタからだんだん反れていってますね。
>アイアンさん 雑談掲示板拝見しました。博多情報ありがとうございました。
投稿: めい | 2006年2月 8日 (水曜日) 19時49分