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2006年2月20日 (月曜日)

タッチ・オブ・スパイス

「トルコにいる時はギリシア人と言われ、ギリシアにいったらトルコ人と言われる」

国同士のいざこざに翻弄されて住み慣れた国を離れざるをえない人々の悲哀を、ふくよかにチャーミングに描いた映画「タッチ・オブ・スパイス」。

すげぇ可哀想な話だったらイヤなんだけど、なんたって“国同士のいざこざ”ってのがもう遙か太古の昔から続いてるわけだから、登場人物にはある種の諦観が漂ってる。

スパイスのきかせ方で料理の味が変わるように、人生もまた哲学というスパイスの使いようで決まっていくんだねぇ。
美味しそうな料理がふんだんに出てくる、ファンタジックなラブストーリーでもある。

ただ、終盤で、ギリシアに移住させられた主人公とトルコに残った幼なじみが数十年ぶりに再会し、英語で会話するというシチュエーションは、それ自体が哀切だった。

もっとも、「あ、すみません。最後のフィルムロールだけアメリカ向けの英語吹き替えバージョンを回しちゃいましたぁ~」というオチじゃありませんように。

spice


↑左端が主人公“料理の天才”の7歳男児(笑)

ギリシア料理って食べたことがないのだが、トルコ料理とかなり似てそう。
トルコ料理なら“ドルマ”とか“ムサカ”と呼ばれる料理がいっぱい出てきた。

また、トルコに温泉&グルメツアーに行きたいにゃ…。

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