「今回はこの辺にしといたるわっ」温泉・和歌山・花山温泉
「それは止めてくれな…」とか、「プレイが軽いっちゅうねん」とか、いろいろあるけど、前向いて行かなしゃあない@セレソ戦。
以前少しの間だが、職場ほとんど関西人で、かかってくる電話も8割関西弁という、新潟にいながらアウェイな会社にいたので、関西に行くとたちどころに変な関西弁になる。
それも、少しドスのきいた喋りになるのが我ながらチャラいのだが、ジモ専浴場に潜入するにはなかなか有効なんだな。
花山温泉
●含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
●1000円 (17時~600円) タオル有料
●8~23時 木休(祝日の場合営業)
●和歌山市鳴神574 電話.073-471-3277
「本温泉は神意により湧出した霊泉でございます」
という貼り紙のある、“関西最強の天然温泉”花山温泉。
何を語るより前に公式HPを見てや。
見たとおりの金茶色のドロドロ湯、鍾乳洞かっというような結晶成分。
マニア心をくすぐってやまない特濃鉄泉に入りに行ってきた。
急行きたぐにで大阪についてすぐ快速に乗り継ぎ、和歌山駅へ着いたのが朝8時半。
タクシーで8分ほど、800円くらい。帰りは歩いたが25分くらい。
東口出てすぐ右に歩くと「宮街道」という広い道路があるのでひたすら直進。「なんとか建築センター」という店がある“花山交差点”で斜め右手に入る道を行くとすぐ。
建物の背後は紀伊風土記の丘という風光明媚なエリアが拡がってるらしい。
中にはいるとすぐ階段を登り、券売機でチケを買い、フロントに渡す。
ロビーのごたごたしたB級感が期待感を増すってもんだ。
フロントの右手から浴室へのくねくねした廊下の途中に飲泉所もある。
…ちなみに、脂肪肝には効きますのん?
男女各浴室に入る前に、100円玉返却式のロッカーがあるので、貴重品は入れておくといい。
脱衣場にもロッカーはあるが有料なのだ。
浴室には既に10人くらいの先客(全ておばちゃん)がいる。
洗い場は至って普通。シャンプーやソープも完備。
入ってすぐの所にサウナがあり、水風呂やジャグジーもある。掛け湯の場所もある。
しかし、旅の汗を洗い流して、いざ浴槽へ!と向かうと、判っていたことではあるが、やっぱりぶったまげた。
浴槽の縁が赤茶色の析出成分でガピガピだよ、ママン。
おまけに浴槽の近くは赤茶色の千枚田が形成されてるよん。足裏が痛いっす。
なんでも、成分の総量が21,574mg/kgときたもんだ。
確か、温泉って含有成分が1,000mg/kg以上だと「○○泉」(たとえば、硫黄泉、とか)と名乗っていいのだが、その21倍ですか…(泣)
浴槽は3つに分かれていて、真ん中の一番広いところが41℃に加温した浴槽。左すみに38℃と低温に暖められた小さな浴槽。右半分が湧出したそのままの25℃の冷泉浴槽。
ほとんど透明度はないので、コケないよう気をつけて加温浴槽に浸かる。
すげぇ濃いのだが、ほとんど匂いはない。
湯に浸した手のひらをクンクンッと嗅いでみると、鉄臭はした。
おばちゃん達はみんな顔見知りらしく、「いやぁ、久しぶりやなぁ」とか「最近週2回くらい来てんねん」とか言ってる。
適温浴槽で充分体を暖めてから、25℃の湧いて出たまんま浴槽に浸かる。
そりゃもちろん、冷たいわい!
和歌山とはいえ朝9時前はまだ冷え冷えしてたしなぁ。
でも、じっと入ってると、ふわ~っとした気分になり、鉄分がしみ込んでくる(ような気がする)
すると、「こたえてちょーだい」の再現ビデオに出てくるオバチャンそっくりのご婦人が、私の背後をザザザーーッと泳いでいった。
何すんねんっ! 波をたてたら寒いがなっ!
「もう…、ビックリしたわ」と私の変な関西弁バクハツ。
何か知らん顔が入ってきたぞ、と思ってたふうなオバチャンら、このひと言でもうナカーマ!状態。囲まれる(汗)
聞くと、リウマチで病院通ってクスリ飲んでたんだけど、ここを知ってからもう全然病院行かへんでも調子いい、とか、大阪から通ってきてる、とか、皆さん訳ありのご常連なんだねー。
ここには露天もあって、加温浴槽をざぶざぶ歩いて、2、3段あがって戸を開けたところにある。
内湯で温浴3分+冷浴2分の交互浴を何度か繰り返したが、さすがにオバチャンたちのデカいしゃべり声に頭痛くなってきて、露天に逃げ出したのだ。
露天は壁と小高い丘に囲まれて、眺望はないが、周りの竹林はなかなかの雰囲気。
浴槽は5~6人用くらいか。
40℃くらいの加温源泉だ。
私の他にひとりご婦人がいるだけで、はあぁ~静か…と思いきや、ここはすぐ横を阪和自動車道が通っているのだ。
もう、高速道路をぶっ飛ばす車の音でうるさいのなんのって!
内湯のオバチャンらと大して変わらん騒々しさであーる。
なので、しおしおと中に戻って、また交互浴をして、かれこれ1時間半。
冷泉槽の湯口に飲泉用のコップが置いてあったので、トライ。
とはいえ、ここは世界有数のマズイ温泉としても有名なんで、ごくごく微量を口に含む。
まっ…まっ……まずうぅぅぅぅぅぅっ~(泣)
もう罰ゲームのレベル、越えてます。
昨日、ゴミをほかしたまま帰った“お行儀悪いふうなスタイルをめざしてるっぽい?”サポ集団どもに各自1リットルくらい飲ましたいわ。
それにしても、超高張性の温泉で、体がグッタリしてくるのがありありと判る。
有馬温泉の「上大坊」に入った時もすごかったが、やっぱりここは最強かも。
さて、脱衣場はあちこちに「禁煙」と書かれてるのだが、私が服を着て、荷物を整えていると、後からあがってきた1人のおばちゃんがマッパのままタバコに火を!
あっけにとられていると、「いやぁ、お早う」と言って入ってきたおばちゃんも、まず一服。
そこは泣く子も黙るタバコ嫌いのアイアンさん、「ここ、禁煙ちゃうのっ?」と吠えたのだが、「あぁ、そうやね~、禁煙やな~」、「せやなぁ、吸うたらあかんなぁ」と軽くいなされてしまいました。・゜・(つД`)・゜・。
負けた。しっぽ丸めてすごすご退散。
ケッ、今回はこの辺で許しといたるわいっ!(もちろん負け惜しみだ)
そんなこんなで、2時間弱の入浴にも、泉質のせいかそれほどお肌スベスベになることもなく、しかし、気のせいか足取りは軽くスタスタと階段駆け下りたりなんぞして。
大阪駅から快速で1時間半足らず。
ここは行く価値ありでしょう。
温泉名:花山温泉 http://www.yakushi-yu.co.jp/
入湯日:2006.3.25
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