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2006年3月 8日 (水曜日)

「仕様です」温泉・志楽の湯

えー、何ごとによらず何か始める時はまず形から入る、という人がいまして、釣りやるとなったら釣り具一式・ウェア・履き物びっちり全部揃えてから水辺に行ってみる、とかね。

アルビのG裏にも、まず形からなぞって(荒くれとか、やたら居丈高とか、バス囲みとかね)、俺はコアサポだよ~ん、戦ってるにょ~と思ってる人は少なからずいる。

釣りの場合は釣具屋さんが儲かるからいいけれど、G裏の場合はちと厄介だ。

パーソナリティがきちんと受け入れられてない人に煽られたりしても、ムカつきこそすれ、気合いは減退するしなぁ。
そんな彼らを遠目に、いかに自分のモチベーションを持続させるかとか、…ああ、要らねー労力使うのヤダな。それでもアルビは好きなわけよ。

で、温泉施設にも、そういう事ってあるのだ。

志楽の湯

●ナトリウム塩化物強塩泉
●平日850円 土・日・祝950円(タオル有料)
●10~24時 第3水曜18時~
●川崎市幸区塚越4-314-1  ℡044-522-0347

矢向湯と同じく、南武線矢向駅下車。駅から出てすぐ踏切を渡り、左の線路沿いの道を行く。突き当たりの中島歯科のところで右折し、そのまま直進。駅から6~7分。

集合住宅の横に静かに存在しているのが、黒川温泉を今の人気温泉地に仕立てた後藤哲也氏のプロデュースによる志楽の湯。
駐車場からして舗装してない。田舎仕立てだ。
砂利道をざくざく。「仕様です」

目立つ看板も、判りやすい案内板もない、ひっそりした木の建物。
ああ~、いかにも都会暮らしの人の心をくすぐる“素っ気ない田舎空間”
どこが入り口かも判りづらい、目立たぬ造り。ガラガラと自分で引き戸を開け閉めする。
こちとら、アウェイ観戦帰りで荷物たっぷり。はぁ~煩わしい。でも、「仕様です」

靴箱のキーを受付に預け、料金を払い、浴室へ、という流れはごく普通。
しかし、館内、贅沢に木が使われ、空間もゆったり、勿体ないほどだ。

ちなみにここは小学生未満入場不可&館内禁煙。これも「仕様です」

浴室までの回廊はけっこう長い。というか、わざと浴室までの距離を作って、ワクワク感を高める趣向だな。
外の駐車場に面した回廊は板の簀の子が敷かれ、歩くとギシギシと音をたてる。これも趣き?
しっかし、くねくね歩かせるね。「仕様です」

絵に描いたような“田舎仕様”を演出しようって気合いが、私のような地方都市人には、ちと胡散臭いんだが、照明を抑えた館内はBGMも無く、落ち着く。
とことんこだわるね。

浴室もまた然り。
ロッカーはたくさんあって、自分の好きな場所を選べる。やや混みで少し手狭。

温泉マニアらしく目にもとまらぬ早さで服を脱ぐと、いざ浴室。

うっ…冷たっ……。床がコンクリート打ちっ放しで濡れているので足裏が冷~っ。

ここは何故か「縄文の力」を標榜していて、館内の麻カーペットのむぎゅむぎゅ感も、回廊のギシギシも、この濡れたコンクリ床も、“現代人の中に潜んだ五感を引き出し、縄文の力に触れるため”なんだって。やれやれ。
こんなところで縄文人にならなくていいですから、コンクリのざらつきドロリ感を何とかしてくり。
やっぱり「仕様です」なのか?

内湯は主浴槽に“勾玉風呂”なるものが隣接している。
味噌樽風呂はさら湯。スチームサウナはあるが水風呂はなく、かけ水がある。
ありがちな変わり風呂がない所はとても好感がもてる。

強塩泉だけあって、相当しょっぱい湯だ。やや鉱物系の匂いもするが、ずばり、主たる匂いは塩素の香り!
ま、これは仕方ない。そして、湯は悪くない。というか、かなりいい。
夜で、ほの暗いので、湯の色は判らなかったが、赤っぽく混濁している模様。
浴槽への出入りはやや注意が必要。縁岩で足をひっかけないように。これも「仕様です」だから。

主浴槽で若い女の子がごく静かにカエル泳ぎを始めた。縄文人にでもなったのかお前さん。文句を言うのもバカらしいので、次は露天へ。

例によって冷たいコンクリ床をとぼとぼ歩いて外に出てみると、岩風呂はなかなかの趣き。
自然そのままっぽい空間を、意趣を凝らして作り上げた心意気は買う。
さまざまな形をした岩組みに身を預けて半身浴したり寝そべったりする女体を、暖かみのある控えめな照明が包んで、絵になること!
非常~に幻想的な気分にさせられた。

今でも目に焼き付く美しい夜の露天風景ではあったが、その薄暗さと、近眼でありながら風呂場ではメガネをしない私との見事なコラボレーションにより、大事な注意書きの札を見落としていたのだ。

自然あるがまま“のように”作られた岩風呂は、仄暗いうえ混濁した泉質のため、非常に入りにくい。
これは、岩風呂ではよくあること。
お年寄りには不親切だなと思いつつ恐る恐る入り、温めに設定された湯に浸かる。
空には星が見える。
大声を張り上げる人もいなくて、静かに湯を味わう。
(循環なのに)あえて除去しない湯花が漂っているのがわかる。

しばらくして、広い露天風呂のあちこちを観察しようと移動開始。その途端……ガチコ~~ンと爪先を大きな岩にぶつける。水の抵抗で、少しは衝撃が緩和されてたものの、まさか露天のど真ん中にデカい岩が潜んでいようとは。
縄文人になってなかった私の自己責任か?

縄文人になりきれてなかったのは私だけではなく、半数以上の人があちらこちらで、こけつまろびつしていた。年配の方が派手に水しぶきをあげて転んでたけど、はずみで縁岩に頭でもぶつけたらどーすんだべ? 「仕様です」からやっぱり自己責任なんだろう。

後で、露天の入り口に、目立たずシックな看板発見。
「自然さを追求してるので、いろんな所に岩が潜んでます。蹴躓かないでね」のような事が小さく書かれてる。こればかりは、いくら「仕様です」とはいえ目立たせとけよ! メガネかけて風呂に入れるかよヽ(`д´)ノ

てなわけで、いまいち納得いかぬまま、それでもしょっ辛いぬる湯を満喫して、あがる。
もうノドがからから。
しかし、「仕様です」から、不粋な自販機などないのだ…。

塩分以外にも鉱物やミネラル分をたっぷり含んだ濃ーい高張性の湯なので、体はずっしり。心地よい疲労感。
内装も落ち着いているので寛げそう…だが寛げない。何かが足りない。
この、何かが足りない感も「仕様です」

駅から至便で、それほどガサつかない住宅地にあり、湯も良く、施設も使い勝手が良いとあれば、たちまち激混みし、温泉自体の良さも損なわれるかもしれない。
だから、価格以外の部分でも、少し敷居を高くすることにより、客を選ぶということか。

それはある程度理解できるし、とても凝った造りでコンセプトもしっかりしてるけど、こだわりの仕様の多さに辟易するし、あるがままの自然ぶる不自然さが鼻につく。
味は普通に美味しいが、とにかく蘊蓄のすさまじい板前さんの店みたい。

銭湯料金からすると950円は高く感じるが、観光の一環とすれば納得の範囲内。
筋肉疲労の回復には効能がありそうだが、露天に入る時は決して気を抜いてはいけない。五感をとぎすますのだ! …orz

縄文。

好きな人多いよね、縄文。

弥生時代より、縄文時代。

農耕民族より、狩猟民族。

暖かいサポより、熱いサポてか……('A`)

温泉名:縄文天然温泉  http://www.志楽.com (ドメインが漢字なんであーる)
入湯日:2006.3.5
 
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コメント

> 釣りやるとなったら釣り具一式・ウェア・履き物びっちり全部揃えてから水辺に行ってみる、とかね。

え?俺?

投稿: | 2006年3月 8日 (水曜日) 15時49分

>む さん
>え?俺?

あと、あおのんとかね。

嗚呼、釣り部。幸治郎が釣り部をちゃんと引き継げばいいのに。

んで、釣果は寮に寄付だ。

投稿: アイアン | 2006年3月 8日 (水曜日) 19時17分

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