オシムさんだけじゃなくTOMも来た
TRが来た。
久しぶりに、来た。
TOM ROBINSON-イギリスのシンガーソングライター。1950~
ライブやるのかと思ったら、家族旅行かよ…京都観光かよ……orz
トム・ロビンソン(TR)の名前をおぼろげに覚えている人は、家族旅行と聞いて「え?」と思うだろうが、そうなのだ、TRは女性のパートナーがいて、子供も2人いるのだよ。
時は1970年代後半、バクハツ的なパンクロックのブームの中で、TRは異彩を放ってた。
白いワイシャツを腕まくり、そしてギター、握り拳。
「2-4-6-8 Motorway」という明快なロックンロールナンバーが世界的にヒットし、(そう、アメリカでさえ売れちゃったね)、ピストルズやクラッシュなどと並び、パンクムーブメントの一角となった。
ただ、“異彩”というのが、彼のもう一つのヒット曲が「Glad to be GAY」だったから。
ゲイのミュージシャンはカムアウトしてる人もそうでない人も、既にたくさんいた。
グラムロックの波に乗って、そういうのは全然違和感なく世間に受けとめられてた。
でも、TRは、グラムのような妖しさとか退廃とは全く異なる。サラリーマンのような出で立ちでギターを弾き、叫び、“ただ単に同性が好きなだけの”普通の男としての主張を歌に託した。
日本では、ゲイは嘲笑や嫌悪の対象だったりするが、ただそれだけ。が、当時のイギリスでは場合によっては犯罪だったりもしたのだ、信じられないことに。
そういう背景のもとに、TRは戦いを挑んでいた。
……と、ここまでは私が往年のロックファンの一般教養として知っていること。
その当時のTRには、それほど興味がなかった。
私が彼と邂逅したのは、税金未払いで逃亡した東ドイツから戻ってきてからのこと(説明するといろいろややこしいんぢゃ、このオヤジの人生は。割愛、割愛っと)
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