「楽日」 ~説明不要~
懇切丁寧な説明に溢れた映画やドラマには、ホントにウンザリする。
…という人にしかお勧めできないツァイ・ミンリャン監督作品。

街から消え去っていく古い大映画館が持つ毒気、いかがわしさ、拭い去れない匂い。迷宮のような存在感は、かつては全ての映画館(コヤ)が持っていた。
わたし個人的にいえば、そんな迷宮の客であると共に、なかば中の人でもあったので、ひときわ思いは深まる。迷宮に足を踏み入れるドキドキ感に肌が粟立つ。
けど、シネマコンプレックスやレンタルビデオ/DVDしか知らない世代の人々にとって、この映画って意味を持つんだろうか、真剣に疑問に思ってしまうなぁ。
だって、ツァイ・ミンリャンさんって親切な監督さんじゃないからさ。
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