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2007年5月29日 (火曜日)

温泉魔都・熱海その1・福島屋旅館

日本じゅうどこを掘っても温泉は出てくる、と思ってたけど、難しい土地もある。
磐田もまさにそうで、温泉が全然ないわけではないんだけど、ハードルが高い。
 
そんな時はALBiWAYの「まい湯~」書くのも困っちゃう(´・ω・`)
前回、清水ん時は逆ギレしちゃったし(笑)。
 
(A3ペーパーの印刷が出来る人ってなかなかいないと思うけど、もし可能な方がいたら是非プリントサポーターになってくださいましね。特に、次の大宮・千葉戦はたくさんアウェイに行くだろうから、ペーパー不足必至。なにとぞHELP US!)
 
さて、清水でのアウェイペーパーでも取り上げた、熱海
 
今まで、伊豆方面の温泉は一生お呼びじゃないや、と思ってたけど、いったん熱海に足を踏み入れてしまったら、もうダメ。熱海すごいよ熱海


 
 
福島屋旅館

 
●ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉
●350円 タオルなし
●10~19時 無休
●静岡県熱海市銀座町14‐34   ℡.0577-81-2105

Fuku14月のとある日、うちの人を早朝4時に送り出した。
さぁここから丸々3日間、オールフリー。湯治でも行くか。……しかーし、真ん中の日にセイゴローで試合があるーよ。

いそいそと風呂支度をして、朝一の高速バスに乗って東京に出て、なんとなく東海道線に乗ってみた。
降りたったのは「熱海駅」。
 
熱海といえば、デカい温泉旅館、団体さん、宴会、貫一お宮…ベタなイメージ先行の歓楽温泉街としか思ってなかった。しかし……
 
 
湯巡り人として出会った熱海は、草津や別府とはまた別の、魔境だった~!
 

熱海駅から右のアーケード街を通り抜け、そのままクネッとしたバス通りを道なりに行くと、「ホテル貫一」向かいにあるのが、福島屋旅館。その少し先に、熱海七湯・風呂の湯というモニュメントがある。駅から徒歩で10分程度。

 
Fuku3建物の外観はもろに鄙び系。
ホントにここに泊まれるのか、という気配がむんむん。
 
そして、玄関に靴がゴタゴタと並ぶ入り口から帳場に上がると、緑魔子的ルックスのおかみさんが気怠く対応。このあたりで、もう、まがまがしさもたっぷり。
とりあえず私を地元民じゃないようだと見てとって、「中にロッカーないから、貴重品預かりますよ」とおっしゃるので、大して何も入ってないカバンを預ける。
 
うーん、内部は薄暗く、相当レトロ、というか、怪しさ満点。
右の写真は、浴室に入る手前にある階段付近。
すげーーーー妖しいぞ。魔界への入り口かよ、これ。背筋がぞわぞわしてくる感じ。

 
Fuku2そして、浴室入り口が、これ。
 
中にはいると、ある意味、落ち着いた。
 
時代を経た脱衣カゴと棚だけの簡素な脱衣場と、浴室には、ハダカ電球。
1人のおばあちゃんが、恐るべきゆっくり加減で服を着ようとしていた。
激シャビーなんだけど、とりあえずここは古き良き共同浴場の典型であって、妖気は漂ってないよ~~。
 
浴室には、カランが2箇所。
それぞれ、湯(多分、温泉)と水の蛇口が1つずつあるのだが、どちらにも大きなプラスチックのタライが置いてある。
“どーすんの、これ?”と思って、1人いた先客に訊いてみると、
湯も水も出が悪いので、出しっぱなしにしてタライに溜湯をしといて、そこから桶ですくって体などを洗う、とのこと。
 
ここはどうやら地元民の銭湯的ポイントらしいし、ローカルルールはちゃんと聞いておかないとね。
他に何かここの決まりがあったら教えてくださいね、とか殊勝なことを言ったら、先客のおばあちゃま、ゴキゲン。
 
10人くらい入れそうな細長いものと、奥に6人程度のものと、浴槽は2つあったが、奥のには湯は張られてなかった。
細長浴槽に入ってみると、けっこう熱い。43~4℃くらい。
おばあちゃまが「熱かったらうめていいよ」と言ってくれたけど、無問題です。
 
とろみのある、しょっぱいお湯。
手ですくって、くんくん嗅いでみると、ほのかに石膏臭
あぁ、初めてのリアル熱海の湯(当然、ザブザブと源泉掛け流しだ)。
今まで、『よくある塩化物泉だしょ』と思っていた私はパカだっ、大パカだっ。
 
お湯が、体の奥までドッシリズッシリと沁み入ってくるような、攻撃的な浴感
こ…これは……まいったぜ。
 
薄暗い浴室は古びたタイルで出来ていて、昭和も30年代よりもっと昔にタイムスリップした感覚だ。
「いいお湯だわぁぁぁぁ」(本心)
「あたしらは毎日ここに来てんの。一度、息子の家に同居するって行ったんだけど、ここのお湯がないといられなくて、帰ってきちゃったの」
「ここに慣れたら、そうそう他の土地には行けないわねぇ」
熱海は他にもいろいろあるけど、ここのが一番」
 
…などなど温泉トークするうちに、温泉成分が、ホント、ヤバいくらいに“まわって”きて、アタマがボーーーッとしてきた。
あがって、水をかぶって、少し体をさましてから、また入浴。
今度は、ハンパないほどの汗が出てきた。
熱海の実力をまざまざと感じながら、そろそろあがろうかな、と思ったら、
 
「もうあがるの!? もっと入らなきゃ。よーく暖まらなくちゃ」と、おばあちゃまから激しいプレッシャーがっ。
「あ、いえ、この後いろいろ行くところがあるんで、のぼせないうちに…」とかなんとか言って、「お先にぃ」と脱衣場にダッシュすると、
私が到着した時、パンツを履こうとしていたおばあちゃんが、まだセーターを着てる途中だった! 何十分かかって服をお召しになるわけですかっ?
この老婦人からも、
「もう出るの? 外は寒いからもっとゆっくり入らないと」攻撃を受けました。
 
新潟から来てるから全然寒くないんだけどね。
でも、2人のおばあちゃんどちらも、優しいね。気遣ってくれて。そして、この熱海の、福島屋さんのお湯を心底から誇りに思ってらっしゃるふうだった。
 
お湯も、人も、思ってた以上に濃ゅーい熱海
これは、ドアタマからいいお湯に突き当たりましたぞ。

 
温泉名:熱海温泉     入湯日:2007.4.10

 
熱海その2は水口浴場


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投稿: Robertbaw | 2020年6月20日 (土曜日) 01時54分

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受信: 2010年2月 2日 (火曜日) 11時08分

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