演歌だぜっ~台北・行儀路温泉・川の湯
ぶはー、何なんだこの猛暑。
雪がコンコン降ると、イヌは喜び庭駆け回るが、
アルビのわんちゃんは、この暑さでプリップリに元気でピッチを駆け回ってるんだろうねぇ。
こんな暑いと、温泉のハシゴというのもなかなか覚悟のいるものだ。
しかし、台湾で入った温泉はどれも酸性泉や硫黄泉だったので、過剰に暖まるということもなく、浴後サッパリタイプ。
行儀路温泉・川の湯
●酸性硫黄泉
●食事処で1人400元以上食事すると入れる
陽明山温泉の国際大旅館からあがった後、これが酷暑でなければ徒歩でバリバリ歩いて、オニのように陽明山の各温泉をハシゴしたんだけど、暑さというのはマジでやる気をなくさせるものだ。
陽明山のバス営業所あたりの日陰で停まってお茶してるイエローキャブ(台湾のタクシーはみんな黄色に塗られてる)を見つけ、運転手さんに「行義路ノ川の湯ニ行キタイケド、イクラ?」「250元だね」「ヨシ、ノッタ!」
(台湾で、街中以外の長距離に乗る時は、事前に料金確認が吉)
※1元はだいたい×3.5くらいで考えてちょ
硫黄の谷
引き湯の管かな
タクシーはバス通りでもある山道をギュンギュン飛ばし、行義路3というバス停辺りで細い道を降りていく。すると、↑の写真のような硫黄谷が現れる。クリックしてみると、硫黄っぽい緑色の析出成分がわかるかな。
ちょっとマカロニウェスタンふうな光景の谷を過ぎると、谷あいにいきなり温泉レストラン群が広がっている。
ここ、行儀路温泉は、ほぼ、餐庁(レストラン)が入浴施設を持っていて、食事すると風呂に入れる、というシステムになっている。
なんか、佇まいが明らかに日本ふうを狙っているのだがビミョ~にズレている、というレストランがいろいろある中、ここ、「川の湯」は笑えないほど日本なのである。
どうですか、まさに日本でしょ。
「川の湯」の「の」なんだけど、台湾ではこの「の」というヒラガナがかなりオサレ表現であるらしい。私たちが@を使ってるみたいなもんか。街中でも「の」はいろいろ見たよ。
門を入ると受付があって、お姉さんから、「まず食事して1人400元使ってね」的なことを言われた、らしい。
奥のレストランの他、食事やカラオケのできる個室(個室の名前は「函館」とか「熱海」とか…全部、日本の地名)もあるのだ。そういう申し込みもここの受付で出来る、らしい。らしいばっかりだが、言葉がほとんど通じないので、おおよそ、そういうことらしい。ここでも、漢字マンセー!だ。
あの硫黄谷から流れてくる川沿いのレストラン。言葉はあまり通じないけど、メニューには日本語が書かれてるので。ホッ。
席からの眺めと、チャーハンと、鶏肉・ピーナツ・唐辛子・ニンニク・ネギの炒め
この2皿を2人でシェア。少なそうに見えて、なかなか量がある。というか、唐辛子マジ辛~~~~! でも、チャーハンがかなり薄味なんで、かけて食べるとウマウーマ(*^_^*)
しかし、台湾製ビールがあまり冷えてねぇ工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
(私はいやしくもサッカーのサポですから、温いビールには耐性があるけどね)
他の席には、オサレな服装のマダムグループとか、若いおにゃのこたちとか、家族連れとか。なんたって台北市内だし、中心部からバス一本で来れるから、お手軽リゾート地なんである。
なんだかお腹がいっぱいになって、レジで精算したら、あらま、680元。ビールもう一本飲むつもりだったけど、温かったので一本でやめたんだった。
ホントは2人で800元飲食してたら、精算の時、入浴チケットをもらえたのだ。
仕方ない、入浴は別料金払うよ…と思って受付に行って、懸命に事情説明をしたら…(中略)
めでたく入浴券を2枚手にして、意気揚々と川の湯ご自慢の露天風呂へ。
入り口のおじさんにチケを渡すと、シャワーキャップを渡される。
台湾では、浴槽に入る時キャップをかぶるのがマナーな所が多いらしい。
コインロッカーは20元。
でも、日本でもよくあるけれど、お金入れず、鍵かけずで荷物や着替えを置いてる人って、多いよね。ここでもそうでした(笑)
男湯では、うちの人が「小銭ねーよ!」と慌てたけど、傍にいたおじちゃんが、「いーよいーよ、鍵かけずに入れればいーさ」的なアドバイスをしてくれたらしい。
脱衣場にはパウダースペースもあり、ヘアドライヤーはタダ。
浴槽部分は、先客が数人いたので、写真なし。
入って右側にはシャワー付きカランがあり、左の川沿いには広い源泉浴槽が。
ちょっと、草津の大滝乃湯の露天みたいな感じ。白濁で酸っぱ渋くて、硫黄の匂いプンプンのすこぶるいいお湯だ。41~2℃くらい。
大きな源泉浴槽(多分、掛け流し)の奥には、やや浴感の少ない、ぬるーーーい浴槽があり(サウナもあるみたいだったから、水風呂のつもり?)、そのまた奥にはジェット付き寝湯スペースもあった。ここも、源泉浴槽からの使い回しを使ってるとみえる。
あと、あまりにも凄くて体験はしなかったけど、右奥に、“超キョーレツな打たせ湯”エリアがあった。何がキョーレツって、その水量というか勢いがありえないほど強い。
後で聞くと、台湾の打たせ湯はキョーレツなのがデフォらしい。
というわけで、言葉以外はまったく日本にいるかのような温泉の造りと、素晴らしい泉質にウットリなのだが、ちょっとニガワラなのは、ここ川の湯の門をくぐって以来ずーーーーーーーーーっと聞こえているのが、日本の演歌なのだ。
川中美幸(多分)や梅沢富美男を聞きながら味わう台湾の温泉…。まぁ、いいってことさ。
ここから行儀路のバス停まで戻るのはかなりの登り坂。しかも距離もある。
頼むと、レストランのクルマ(といっても、耕耘機に台車付けたみたいな形状)で上まで運んでくれるらしい。
それに気付かず、徒歩で硫黄谷まで行ったのだが、そこで、くつろぐタクシーの運転手さんを見つけ、最寄りの駅まで乗ることに。
私たちが日本人と知ると、さりげにラジオのチャンネルを替え、日本の演歌を流してくれる、心配りの利いた運転手さんであった(泣)
温泉名:行儀路温泉(紗帽谷ともいう) 入湯日:2007.7.27
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コメント
川の湯のレストランで、家族連れが連れてたワンコ(パピヨンっぽい)が、どの客にも、スタッフにも吠えまくるのに、私たちは完全スルーだった。
それがなんだか、どうも解せない。
投稿: アイアン | 2007年8月 7日 (火曜日) 00時19分