お寺はいいよね~・出湯温泉・華報寺公衆浴場
寺はいいよねぇ。
初詣は神社に行くわけだが、お寺はお寺で気持ちが引き締まる。
先日、菩提寺の住職とお喋りしてたら、こんな話を聞いた。
「千の風になって」という曲がヒットしてから、都会の墓園にはお墓参りに来る人が減ったんだって。それだけじゃなく、「(千の風になるから)お墓は必要ありません」とかマジで言う遺族が増えて、お寺さん困惑…という笑い話のようなホントの話。
あの曲の良し悪しは人それぞれであるとして、霊能力者(?)だか占いの人がTVで訳のわからん事を言うのを真に受けて行動する人が多いので、最近のお寺さんはいろいろと大変らしい。なむなむ。では、今年初、温泉エントリを。
華報寺公衆浴場
●単純温泉(湧出温度38~40℃)
●200円 (石鹸30円)
●6~18時半 無休
●新潟県阿賀野市出湯794 ℡.0250-62-3615

阿賀野市の旧・笹神村エリアにある五頭温泉郷の1つ、出湯温泉は、なんでも千年の歴史がある温泉らしい。
華報寺という曹洞宗の古刹の周りに5~6軒の温泉旅館が建つ、小ぢんまりした温泉地だ。
そして、華報寺公衆浴場はお寺の境内にある。
「弘法大師お授けの湯」というキャッチのとおり、霊験あらたかなのか、小さいけれどとっても人気のある共同浴場だ。
共同浴場なので、設備はとても簡素。シャンプー・ソープ類は持参。
浴室には5~6人でいっぱいくらいの浴槽と、掛かり湯用の湯槽があり、飲泉用のコップもあった。飲んでみるとほのかに甘い。
かなりリアルに苔むす岩が組んであり、そこに湯口があるのだが、その注ぎ口ってのがなんと、2Lペットボトルを利用したものなのだ(笑)
浴槽に掛け流される湯は、かなり温い。
甘い仄かな硫酸塩泉の匂いと、入った途端に全身にまとわりつく微細な泡を楽しみながら、入浴客はみんな、静かに長い時間、湯に浸かっている。顔見知り同士が多いみたいなんだけど、なぜか皆さん無言でまどろむように湯浴みしている。
なんだか、おごそかな気持ちになるんだよねぇ、このお湯。
地域のお年寄りが、長湯に適したこんな優しいお湯に毎日入れたら、さぞ足腰にも霊験あらたかだろう。
さすが弘法大師だ! ちなみに、岩組みの上に弘法大師像がいらっしゃる。
右の写真は華報寺公衆浴場の裏手。その隣に位置する清廣館という歴史ある宿の窓から写した。
なにしろ華報寺は人気施設なので、宿の部屋から混み具合を“音で”うかがって、静かになった頃合いを見計らい手に200円を握りしめて走るのだ。
それでも、脱衣場・浴室合わせて4~5人はいるという盛況ぶり。
独り占めの贅沢はなかなか味わえないけれど、泉質以上の効能…というか、優しさを感じられるお湯なので、多少混んでいても気持ち安らかに入浴できる。これはフシギ。
寒いうちに再訪してみて、湯の温度等、スネークしてこよっと!
←冬の華報寺
湧出温度38~40℃ってことで掛け流し加温なしだと冬は辛いだろと思って2月下旬訪問。
ここの浴槽は岩組みの湯口からぬるーい源泉が出ている他、浴槽の底面の真ん中にも注湯口があるのだが、ここから加温した湯が出ている模様。
それでも湯温は40℃ないくらいなので、最低30分は浸かってないと上がった時にブルッとくる感じ。
とはいっても、後からだんだんと暖かさが体を包んでくる有り難さ。
やはり、弘法大師さまの霊験あらたかなのか。
温泉名:出湯温泉 漲泉窟源泉
すぐ近くに出湯共同浴場があるが、泉質はほんのちょっぴり異なる。
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