京都で銭湯めぐり・白山湯六条店&船岡温泉
温泉、ではなく、風呂エントリいきます。2軒とも非温泉。
吹田というと入れる温泉の数も限られてくるし、そこまで是非行ってみたい!という温泉施設も多くないので、今回は夜行高速バスを京都で降りてみた。
朝焼けの京都駅、朝6時前。いつ来てもステキ。
しかし、ここって朝は腰掛けて待つ場所もなけりゃ、トイレにペーパーのひとつもない。京都駅ってこんなに旅行者に冷たかったっけ? ちょいショック。
銭湯というとどこでも、だいたい午後からの営業だ。3時からとか。
だから、早朝からやってる銭湯はとても貴重。
今回行った2軒は週末のみ朝営業ありという形式だ。
(朝から入れるお風呂ならこちらもどーぞ)
白山湯六条店
●410円
●平日15~24時 土日祝7時~ 水休
●京都市下京区新町通六条下ル艮町893 ℡.075-351-2733
http://www.hakusanyu.com/6top.htm
新潟からの夜行バスが着くのが京都駅前「新阪急ホテル」前なのだが、その隣の関西電力ビル脇から北に延びる道(新町通)をずんずんと10分ほど歩いた場所にある。
ちなみに「艮町」は“うしとら”と読むらしい。
京都は、「伏見の名水」なんて言葉もあるから地下水が豊富な土地。
この白山湯には“天然名水”が謳われている。
温泉じゃないけど、つまり、法で認められた成分は有してないけど、大地の恵みをそのまま使わせてもらってるわけだ。
見た通りのビル銭湯なので建物は外も内部も無個性ではあるが、浴室はいくつもの浴槽があって、楽しい。女湯のほうが広くて、しかも露天風呂もあるのだ。
あ、それに、銭湯なのにソープ、シャンプーが完備!
お約束のジャグジー、ジェット風呂、変わり湯(ラズベリー湯だった)、電気風呂、水風呂の5つが内湯。そして露天には4人程度の浴槽がひとつ。眺望はないけど、垣間見える周囲の町屋の屋根の風情が京都っぽい。
昨日の露天風呂には「硫黄泉」の湯の花が入れてあって、なんとも濃厚な硫化水素臭が漂い、蔵王温泉にでも入ってる気分だった。
実はこのお湯をすくってタオルに含ませ、それを万博スタに行く直前に着る予定のTシャツになすりつけておいたのであーる。
試合中、ほわほわと匂う硫黄の匂いに、私だけ幸せ~。どうも失礼いたしました。
ここで夜行バスの疲れを流してから上がると、玄関で、入れ違いにやって来たおばさま(女優の佐々木すみ江さん似)が、「あら、もうお上がりやすの? お早いこと。(私の背中のリュックを見て)おや、お出掛けですか? 行ってらっしゃい」と、なんとも美しい言葉で声をかけてくれた。
「お先に。行ってまいります」と挨拶を返し外に出ると、なんとも言えぬいい気分になったなぁ。京都大好き!!
船岡温泉
●410円
●15~25時 日祝8時~ 無休
●京都市北区紫野南船岡町82 ℡.075-441-3735
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/6711/
京都駅前から市バス206番に20分ほど乗って、「千本鞍馬口」バス停下車。
バスが通ってきた広い道が「千本通り」で、バス停からちょい戻った横の通りが「鞍馬口通り」。
ここを入って徒歩5分くらい。
船岡山公園の麓にあたる住宅地だ。
パッと見、旅館?という感じの佇まい。昔はその通り旅館だったそうだ。
手のこんだ破風屋根や瓦に、もう既にウットリ。
なんて美しい銭湯なのだろう。文化遺産として保存して欲しいくらい。
中はもっと贅沢な欄間飾りや天井彫刻、目にも絢な極彩色のタイルなどに飾られているのだが、まさか女風呂の脱衣場で写メをかざすわけにもいかないので…。
ぜひぜひ、上記URLからその美しい仕事を見て欲しい。欄間の彫刻は兵隊さんが大砲持ってたりする戦記もの風。天井のは鞍馬天狗と牛若丸。他にもすみずみまで装飾が施されている。
脱衣場から浴室へは「菊水橋」を渡って行く、という趣向になっていて、坪庭と池、そして露天風呂がコンパクトに見渡せる、なんとも小洒落た演出。
浴室は大きなヒノキ風呂や電気風呂、ジェット風呂、打たせ湯の他、深くて熱い浴槽も。
熱いといっても44℃くらいか。京都の人はそんなにアチチな風呂はお好みではないようだ。
浴室の半分の屋根は半透明になっていて、自然光が感じられてとても気持ちいい。
ここはシャンプー・ソープ類はない。
露天風呂はお湯と水2つに分かれている。先客のご婦人が高くて細いキレイな声で、「誰よりも君を愛す」を歌っていたのが印象的。
この後、やって来たおばちゃまたちに、「あらぁ、いい声ね」と煽られて、いきなり露天風呂リサイタルの様相を呈したのには笑っちゃったな。
←これは入り口の壁のタイル。綺麗~。
脱衣場から出ると、狭いけどテーブルとソファのコーナーがあって、マッタリできる。
ちょっと怖そうなお兄さんがいたけど、私が行ったらタバコ消してくれてありがたかった。
早朝から京都ことばにまみれているので、番台の前を通って外に出る時、「おおきに」と言いそうになっちゃったよ。
今期のアウェイ京都戦は何の陰謀か8月下旬。
観光するぞ!と意気込んだものの熱さにやられてヘロヘロになってしまった場合は、こういう地元密着観光も楽しいもの。
この後、熱い夏にピッタリの快適な温泉施設も1軒紹介しますわん。
(京都の朝風呂ならこちら こちら もどうぞ)
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コメント
今頃ですが、ありがとうございました。
206番に乗っていく船岡温泉も気になりますね。うーん。
投稿: reo | 2008年12月15日 (月曜日) 22時59分
>reoタン
強引に勧めまして、どうも(^_^;)
白山湯って広くて露天風呂もあったりするんだけど、それは女湯のほうだった…。珍しいよね。
船岡温泉は観光として是非!
投稿: アイアン | 2008年12月16日 (火曜日) 09時21分