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2008年9月 3日 (水曜日)

BACK TO THE ROOTS・西蒲田・はすぬま温泉

池上線って四半世紀ぶりくらいに乗ったんだけど、この路線ってもしかしたらほんの3cm程度の積雪でも即不通になるような気がする。どうなんでしょ?
 
池上久松温泉に入った後、ひと駅隣の蓮沼に行った。
ここ、うちの母の地元だ。戦時中、新潟に疎開するまで住んでたのだ。

 

はすぬま温泉


●ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 (湧出温度18℃)
●450円 (東京都銭湯料金)
●15~25時 火休
●東京都大田区西蒲田6-16-11  ℡.03-3734-0081
  http://hasunuma-onsen.jp/
 

080828_150701_2蓮沼駅を降りたら目の前のバス通りを渡って、線路沿いの道を直進すると、はすぬま温泉という独特の可愛い書体が書かれた煙突が見えてくる。写真のアパートのところで右折するとすぐ。
徒歩で2分もかからないくらいの駅近。
JRの蒲田駅から歩いても10分ちょっとくらいのようだ。
住宅地の真ん中の温泉銭湯で、外観も可愛らしく洒落ている。隣にコインランドリーが併設されている。
ここはもともと「正和浴場」という黒湯を使った温泉銭湯だったそうだが、別の源泉が比較的浅い所から出たので、今から5年ほど前からはすぬま温泉としてリニュしたそうだ。
 

080828_154601

土砂降りの中、辿り着くと、受付の三十代くらいのご主人が料金を受け取りながらとても気さくでフレンドリー。
「すごい降りだねぇ」、「でも、着いた途端に小降りになってきちゃったわ。間が悪い」、「あ、そうだね。俺も午前中に蒲田の方に行ってきたんだけど、外にいる時だけ土砂降りだったよ」
見事なまでの、かりそめの友達トーク。この感覚が心地よい。
 
建物がそんなに古くないこともあるけど、脱衣場も浴室もキレイに保たれている。
久松温泉はジャズだったけど、ここはすぬま温泉はサザンのナンバーのオルゴール曲がずっと流れていた。それぞれとても雰囲気ピッタリ。
 
浴室はコンパクト。壁にはどこかの滝の絵が描かれている。どこだろ? 正解するといい事があるらしい(笑)
さら湯の浴槽が2つ。そして温泉浴槽が2つ。
加熱した温泉浴槽は40℃ちょいの、入り心地の優しいぬるさ。
黒湯ではなく、透明黄褐色のとろみのある気持ちのいいお湯だ。あっさりしてるけど、黒湯以上の存在感を肌に感じられる。湧かし浴槽は8人くらい入れる大きさで、腰を降ろすと肩までの深さと、腰までの深さの2段階に分かれている。半身浴好きにはもってこい。これはなかなか考えたなぁ。
 
で、ここで素晴らしいのはサウナの横の、水風呂。
もちろん、掛け流しの非加熱源泉。細長く、3~4人くらいが入れそう。
ライオンの湯口からほとばしる源泉を手で受けて、ちょっと味わってみたら、ごくごく僅かに塩味のような感じが口に残る。
冷たいけれど、ぬるすべで、入ってるうちに気持ちがよくなってくる。さっそく冷温交互浴を。夏だから、のほうを長めで。
堂々たる“美人の湯”タイプだ。
 
定められた銭湯料金内でのこれだけの満足度は、経営者の努力も大きいと思う。
ここに毎日来られる人は幸せだな。
 
080828_154801あがって、ロビーで少し休憩したが、ポットに淹れられたハーブティーのサービスがあるのだ。有り難くいただいた。この日は、「レッドラズベリーティー」。甘酸っぱい爽やかな味が体に染みいった。
 
今の蓮沼の駅を母が見たら驚くだろうなぁ。
私鉄の駅はなんだか人に優しくて好きだよ。
母の一家がどこに住んでいたか、私には判らないけれど、はすぬま温泉を介してルーツとリンクしたような、いい気持ちになった。


 
 
温泉名:はすぬま温泉    入湯日:2008.8.28
 
 
 
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