ついに囓ってしまった・東鳴子温泉・高友旅館(宿泊)
このエントリ、サカ温泉における1000件目である( ^_^)/□☆□\(^_^ )
文章多め、写真少なめブログなので、1000件にしていまだ使用可能容量の2%しか使ってない。だから今回は少し贅沢に写真貼ってみました(おいっ)
…と、そんな、私的記念エントリには、極上の記念碑的温泉旅館を。
東鳴子温泉 黒湯 高友旅館
●源泉が4つあるため、泉質は文中にて
●500円 (湯めぐりチケットを使うと400円)
●10~16時
●宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣18 ℡.0229-83-3170
http://homepage3.nifty.com/takatomo-r/
東北道の古川IC降りてR47号線を30分も走れば鳴子温泉郷真っ只中。
しかも、ここ高友旅館はJR陸羽東線の鳴子御殿湯駅から徒歩で3分くらい。当然、駅近マーク2個進呈!
仙台から直通高速バスも走ってる。
と、交通の便はとてもいい感じの鳴子温泉郷。
だが、新潟からとなると、そんなにホイホイ行ける近さではないので、今まで二の足を踏んでいたのだが、下北半島から南下して、ついつい通りすがりに訪れてしまったよ。
いわゆる鳴子温泉郷というのは川渡、鳴子、東鳴子、鬼首、中山平という5つの温泉地からなる広域エリア。
っつーことは、よく西の別府 東の草津と並び称されるが、別府と相似形をなすのは草津じゃなくて鳴子なんじゃないかな、とか思う。
もちろん草津温泉が温泉地として超横綱級であることは揺るがないけどね(^_-)
別府も別府、鉄輪、明礬、堀田、柴石、観海寺、亀川、浜脇という8つの温泉地などを含むエリアの総称でしょ。
そして、鳴子、別府どちらにもありとあらゆる泉質のお湯が湧きに湧いている。
温泉マニアさん憧れの地、鳴子。
もしハマったらズブズブにのめり込んじゃうのではないかという怖さがあって、今まで敬遠してたのれす。(別府ならアウェイ大分戦というお題目があるわけだが)
地震の風評被害にさらされてた鳴子をほんのちょっとでもサポートしたかったしね。
というか、禁断の魔性のリンゴを囓ってしまったのだ、ついに。
というわけでチョイスしたのが、黒湯で有名な高友旅館。
もちろん、全浴槽源泉100%掛け流し。
黒湯といっても、東京湾岸地帯のアレとは別もの。
木造で古色蒼然とした高友さんは旅館部と自炊部からなっている。建物内部は細い廊下で迷路のよう。それだけで既に魔境に入り込んだような気になるのである。
そんな迷路的廊下を辿ると、上の浴室に行き当たる。
左の「ひょうたん風呂」が男湯、右の「ラムネ湯」が女湯。
どちらも超レトロな怪し系浴室。
泉質は、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉 (湧出温度51℃)で、玉の湯源泉という。まろやかな硫黄臭のするトロリ感のあるお湯の表面には白い泡が固まりのようになって浮かんでいて、気色悪いといえば言えなくもない。
しかも、湯の中には黒っぽい湯花も混じってる。お湯自体は無色なようだが、ホントのところはよく判らない(笑) なんとも得体のしれないムードぷんぷんの湯。とにかく、泡付きもすごいんだよねー、ラムネっていうくらいだから。この泡のせいか、トロリというよりはドロ~リって肌触りになるわけだが、“素人にはお勧めできない”系かも。
ラムネ湯からなんとか道を間違えずに部屋に戻って、ひと休みしてから、高友旅館の白眉、黒湯の浴室へ。
泉質は、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(湧出温度59℃)で、幸の湯源泉という。
ちなみにこの浴室はコンヨクである。この隣に女性用の小さな浴室もあるが、湯の投入量が少ないので入らなかった。コンヨク大浴場には女性専用タイムが朝夜と設けられている。
「黒湯」というのは、この色。濃緑色というのか、ドロリとした黒っぽい古池みたいなこれが黒湯。
浴室の雰囲気といい、湯の色といい、明らかにヤバい。本来の意味でヤバい。もしくは、おどろおどろしい、と言ってもいいだろう。
しかし、もっともヤバいのは湯の匂い。
アブラ臭なんて生やさしいものではなく、コールタール臭そのものである。
といっても、こちとら、新津温泉で耐性があるのでそんなにビビったりはしなかったけど、うちの人は相当なショックを受けていた。あまつさえキレイ系入浴施設のほうが好きな人なので、設備のシャビーさにも、湯の見てくれにも、かなり抵抗があったみたい。てへ。
というわけで、ラムネ湯・ひょうたん風呂にもまして黒湯は、“素人にはお勧めできない”と念入りに事前説明しておきたい名湯。
熱く、むせるようなアブラ臭にウットリ入っているうちに、ものすごい発汗がきて、延々と後を引く入り心地である。
こちらは女性浴室。ちっさすぎる→
黒湯のコンヨク浴室内にもう1つあるのが、プール風呂と呼ばれている浴槽。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(湧出温度76℃)で、顕の湯源泉という。
お子様プールともいえる四角い浴槽で、かなりぬるい。湧出温度が高いのに、と訝しく思ったけど、この源泉だけは遠くからの引き湯のようだ。
湯の表面は泡が固まったものか湯花か、薄く膜をはったようになっている。これもパッと見、かなり気色悪く感じるかもしれない。
けど、浸かると、ほんわかとタマゴ臭がして柔らかい気持ちのいい肌触りで、37~8℃くらいのぬるさなので、熱い黒湯と交互に浸かると、このうえなくいい感じなのだ。
このプール風呂に使われている顕の湯源泉は、もう1つ、もみじ風呂という貸し切り浴室にも使われているらしいのだが、それがどこにあるか、たった一泊では探し当てられなかった(笑)
探せなかった、といえば、この他にもう1つ別の源泉を使った浴室も家族風呂という名であったらしいのだが、ホント、全然場所がわからなかった。まさに魔境。
参考までに、泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、鷲の湯源泉という。
もっとも、黒湯があまりに浴感すごすぎて、もう他に入る気が失せていたのも事実である。ましてや、外の旅館に湯めぐりに出る欲求なんて、ぜーんぜん。
しかし、この高友旅館さんの斜向かいには、もっと怪しさ満点のすごいところがあるんだとか。何か、奥が深すぎるよ鳴子。
まだまだ、底なしの淵の間際まで行かない、手前で踏みとどまった感じ。
でも、淵の中からは魅力的な誘いの声がひっきりなしに聞こえて来てるような状況。
真っ逆さまに、墜ちようかな。墜ちてみたいな。
禁断のリンゴの毒がだんだん回ってきてるよ。鳴子温泉郷おそるべし。
温泉名:東鳴子温泉 入湯日:2008.7.30~31
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コメント
鳴子温泉ーー( ̄▽ ̄)
遠い?遠いか?遠いか・・・
山形から行くとそんなに遠くないんだけどね。
この夏実家(大崎市の隣)に帰省するとき、
鳴子温泉経由で帰ったんだけど、あのあたりを
通るだけで匂いからしてすごいからねー。
投稿: 渚 | 2008年10月 8日 (水曜日) 23時49分
>渚タン
もし万が一ベガルタが上がってきても、仙スタついでに鳴子…ってのはちとキツいので、やっぱり鳴子は遠い!ってことで。
鳴子からの帰りは尾花沢とか通ってきたよーー。
山形も魅力的な温泉がありすぎて、鳴子に着くまでどこかに引っかかってしまいそう。
肘折とかも行きてええぇーー。
投稿: アイアン | 2008年10月 9日 (木曜日) 00時25分