「オーガスト・イブニング」@にいがた国際映画祭
日本初上映だったらしい。
小津安二郎の超絶マニアであるらしいクリス・エスカ監督作品。
インディーズ系ながらアメリカ映画。で、メキシコ移民を描くオールスペイン語ホームドラマである。主人公ハイミも、その若い嫁も、静かでつつましく、時に、もどかしいほど抑制的で、だからこそ心から愛おしく感じられる。
すごく気になったんだけど、ハイミが息子に作ってやった料理って、あれはどういうものだったんだろう。2人ともフライパンから直接つまみながら食べてた~(゚д゚) アラレみたいな感じに見えたけどっ。
そんな細かいことにも目が行く、ラブリーな映画であった。
筋立ては小津安二郎の「東京物語」を基調にしてるんだけど、登場する人物たちに向けられる眼差しはすみずみまで優しいな。世代間ギャップも、移民としての生活苦も確かに悲しいけれど、人生には小さな幸せや仄かな光が、探せばちゃんとある。そう思わせてくれる作品だった。
笠智衆のようには枯れてないハイミがクリーニング屋の前をオシャレ(だよね?)して通り過ぎる。
私、このシーン大好き。
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