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2009年2月25日 (水曜日)

「オーガスト・イブニング」@にいがた国際映画祭

日本初上映だったらしい。
小津安二郎の超絶マニアであるらしいクリス・エスカ監督作品。
インディーズ系ながらアメリカ映画。で、メキシコ移民を描くオールスペイン語ホームドラマである。主人公ハイミも、その若い嫁も、静かでつつましく、時に、もどかしいほど抑制的で、だからこそ心から愛おしく感じられる。
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すごく気になったんだけど、ハイミが息子に作ってやった料理って、あれはどういうものだったんだろう。2人ともフライパンから直接つまみながら食べてた~(゚д゚) アラレみたいな感じに見えたけどっ。
そんな細かいことにも目が行く、ラブリーな映画であった。
筋立ては小津安二郎の「東京物語」を基調にしてるんだけど、登場する人物たちに向けられる眼差しはすみずみまで優しいな。世代間ギャップも、移民としての生活苦も確かに悲しいけれど、人生には小さな幸せや仄かな光が、探せばちゃんとある。そう思わせてくれる作品だった。
 
笠智衆のようには枯れてないハイミがクリーニング屋の前をオシャレ(だよね?)して通り過ぎる。
私、このシーン大好き。

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2009年2月24日 (火曜日)

ぜんぶ、フィデルのせい@にいがた国際映画祭

可愛い女の子がふくれっ面するとキョーレツに可愛いという原則はこの映画でも不変。「ロッタちゃん はじめてのおつかい」のキュートなふくれっ面ガールより少し年上、9歳のアンナの憮然とした表情の可愛いことキレイなこと、そしてその意志の強固さ、言ってることの正論っぷりには、おばさん、参った。
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監督はジュリー・ガブラス。って、ひぇーーー、コスタ・ガブラスの娘かよ~! 
ということは、なにげに自伝的要素も漂ってるのかね。
パリで優雅に暮らしてたアンナ一家だけど、両親がカクメイとやらにカブレちゃって生活が一変。私のご機嫌な暮らしを返してくれ~ヽ(`д´)ノ というおハナシ。フィデルってのは、カストロのことだぁね。
ま、パパの場合、インテリお坊ちゃまがヘタヘタと流行りのキョーサンシュギにかぶれたという簡単な話ではないらしいことがだんだんと判っていくし、ママだってパパの反対するウーマンリブ思想にファッション感覚でのめり込んでるわけではなさそうだ。
…というような大人の事情渦巻く中、己を貫くアンナの揺るぎない考え方と素直さがとっても気持ちいい。なんとも手強いヤツだ>アンナ…┐('~`;)┌

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2009年2月23日 (月曜日)

「チベットへのキックオフ」「少女とアイスホッケー」@にいがた国際映画祭

映画祭8日目の2月21日はいきなりチベット映画祭!
チベットって、私が子供の頃はちゃんと地図帳に国として載ってたような気がするような…あ、090223_105101 ←これ、家にある40数年前の地球儀ね。
 
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チベットへのキックオフ」は原題Forbidden Team。禁じられたチーム。国を持たない代表サッカーチームのドキュメントだ。
全然知らなかったけど、チベット代表チームが2001年にデンマークでグリーンランド代表と国際試合を行ったんだってね。

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2009年2月22日 (日曜日)

「DON 過去を消された男」@にいがた国際映画祭

ドンの敵の唯一の欠点は、ドンと敵対したことだ。
ドンを掴まえるのは難しくはない、ただ不可能なだけだ。
 
とかカッコいい決めセリフがバシバシ飛び交う、インドの新感覚アクションムービー。
ちなみにDONってのは、ドンコルレオーネとかのドンではなく、単なる人の名前。
マイケルJフォックスとかジャッキーチェン的キャラとか思ってたシャー・ルク・カーンがクールでキレキレな大悪人の役を……それがまたムチャクチャ素敵だっ。
Img_1503209_58726797_2 DVD買おうかな

それにしてもホントに悪人で、感情移入のしようがないほど情容赦ないのだ>DON
いくら何でも凶悪すぎる、どーなることやらと思って見てたら、彼と瓜二つで気のいい青年が現れて入れ替わって…という展開。
3人の女優さんのうち、真ん中はプリヤンカ。ちょっとアンジェリーナ・ジョリーを思わせるワイルドな美しさで、スタイルもバツグン。アクションシーンも堂に入ってた。
 
もちろん、インド映画なので、いきなり唄と踊りが大展開したりもするのだが、ストーリーは二転三転…はおろか、四転五転? 息をもつかせぬ緊密な筋立てで、アクションも激しいけどエグすぎないし、これはもはや全世界を対象に作ってありますねー。
シャー・ルク・カーンの新たな魅力に目覚めてしまったわー。もういや~~ん

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2009年2月19日 (木曜日)

「ボルベール~帰郷」@にいがた国際映画祭

51spun8ytel__sl500_aa240_う~ん、お馴染みのアルモドバル節だわ、と思いつつ。
←この画像からも見てとれるように、色彩が鮮やかでペネロペ・クルスがどーしようもないほどキレイで、それでいてあざとくない。
私はアルモドバル大好きだけど、どちらかいうと彼の自伝的作品の系列はそれほど好きじゃない。えぇ~っと、つまり、ゲイである彼自身を投影した男のハナシにはあんまり感情移入できないな、というわけで、その分、アルモドバルが描く女性たちのなんとステキなことよ!
 
アルモドバルって“男嫌いのゲイ”なんかなぁ。
ヘテロでも、女性不信の男とか、男性恐怖症の女とかいるでしょ? そんな感じ?
 
…なんてことはさておき、アルモドバル作品久々登場のカルメン・マウラペネロペ・クルスもどちらも素晴らしくて、例によって、『永遠にこの映画の中にいたい』と思うのであった。
が、しかし、ストーリーだって、一見コメディタッチのように見えて実は…というカラクリのある工エエェェ(´д`)ェェエエ工工と驚愕させられるもので、あぁ私やっぱりアルモドバル大好き。
 
「あんた、そんなに胸大きかった? 何かした?」
「してないわよ! 前からこうよ!!」
 
……私もそう思った(笑)

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2009年2月18日 (水曜日)

「シークレットサンシャイン」@にいがた国際映画祭

シークレットサンシャインって何なんだ。「密陽」という地方都市が舞台なので、密やかなsecret陽射しsunshineってわけだ。だから、それって何?
 
Secretというのは、映画を見始めて少しすると、「あぁ、これか」と判っていく。
 
イ・チャンドン監督の映画は「グリーンフィッシュ」と「ペパーミントキャンディ」を観たけれど、きわめて作家性が高くて、そして、とても観るのがしんどい。
この映画も途中から、「あちゃーー、こりゃまた大変な映画を観ちまったなぁ」という気分になるのだけど、それでも淡々と見続けられるのは、“密やかな陽射し”が絶え間なくそそいでいるからだ。
わたし的には、ブティックの女店主さんの存在も捨てがたい。
 
唐突に見えるラストカットで、鉛のように重かった胸がスーッと楽になる。これこそ映画、という想いで席を立った。

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2009年2月17日 (火曜日)

「Tattoo-刺青」Spider Lilies@にいがた国際映画祭

美しくて、痛い映画だった。
 
刺青は、その痛みと引き替えに身を飾るものを得るのだけど、登場人物たちの心の痛みは何をもたらすのか。



映像も音楽も、すがしく美しい。
それ以上に、台湾アイドルレイニー・ヤンがキョーレツに可愛く、イザベラ・リョンがめちゃくちゃカッコいいよーー。
ストーリーとは別に、いつまでもいつまでもこの映画を見ていたい気持ちになった。この感覚って、アルモドバルの「オール・アバウト・マイ・マザー」で感じたモノと一緒だ。
 
雪のため1日じゅう大渋滞の新潟市。何とか辿り着いて、見れてよかった。

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2009年2月15日 (日曜日)

「ハピネス」@にいがた国際映画祭

Happiness_2昨日の「ホットファズ」はモロ私の趣味なので、今日はうちの人に合わせて、韓国映画「ハピネス」。
8月のクリスマス」の監督ホ・ジノ作品だからよもや間違いはあるめぇ、と思って見たら果たして、予想通りの極上のホロ苦ドラマ。
主人公の男がなんとも質感があって、どことなく千代反田に似てるのがツボだったw
 
しかし、ラストあたり、会場から啜り泣きがたくさん聞こえてきたんだけど、えええぇ~?というか……。感じ方は人それぞれだけど、ちょっと意外だった。
 
しょうもない自堕落男のささやかな幸せと悲しみ。 
主人公と同室だったおじさんの存在理由が、ラストでグッと意味を持ってくるよね。
 
スルーしようかなと思ってたけど、見てよかった。

ただ、前列、前々列の人! シネウインドみたいな古いタイプの映画館では座高を低くして腰掛けるのがマナーってもんだっ。2人とも姿勢よすぎぢゃあぁぁぁぁヽ(`д´)ノ

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2009年2月14日 (土曜日)

白鳥の名前はエルビスだ!「ホットファズ」@にいがた国際映画祭

Img1_1209700416ホットファズ」が上映されたシネウインドはさながらライブ会場みたいだった。久々だよ、こんなガンガン盛り上がって映画見るの。
マサラ上映システムとかロッキーホラーショウみたく仕込みして盛り上がるのと違う、じりじりとフツフツと高まっていって、ある一線を越えた後、なんの申し合わせもなく、客席に大波が来たように一気にバクハツするみたいな感覚。
 
もう、気持ちいいとしか言いようがないっ!
 
これはもう、映画、特に日本・海外問わずアクションとかホラー好きとか、イギリス好きな人なら見るしかないでしょ。
 
ネタバレするのもナニなので何の説明も加えないけど、とにかく場内は拍手大喝采だったさ! 私なんか笑いすぎて(監督スタッフたちの映画への愛が激しく伝わりすぎて)涙ぽろぽろで、外に出たら乾いた涙で目尻が塩ふいてガピガピになってたもん。
 
とにかく、アルビサポならぜひ見よう! DVDも既に出てるけど、これは部屋でチマチマ見る映画じゃない。劇場で、他人とあの爆笑を共有できる幸せは計り知れないわさ。
 
も一度言うけど、白鳥の名前は、「エルビス」!

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2009年2月13日 (金曜日)

ケロガードと愉快な仲間たち

071125_130901道路工事現場は歩きにくくてイヤだけど(歩行者用通路の誘導係さんが“どうぞ~”みたいな手振りするでしょ。あれされるたびに、ついつい「ご苦労さまでーす」と言い返してしまい、それは自分でもとっても面倒くさいと思いつつ、どうしても声に出さずにいられない、という厄介なクセがあり……だから工事現場は鬱陶しいw)、このコたちが現れてからは、ウキウキだ。
 
これケロガードというのだってね(07.11月広小路)。
なんという可愛らしさ! しかも優れ物(HP参照
 
これ、大ヒットだったらしく、類似品もいろいろ出てるよね。

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2009年2月 3日 (火曜日)

新潟市街で風呂に入るには・番外篇・ゆらく駅南(非温泉)

アシストプレス・アルビレックスにクーポンがついてるサポートショップ様「ゆらく駅南」に体験入浴(?)してきました~~!
というより、軽いけどしつこいノドカゼを撃退するため、行ってきた。
岩盤浴の類はやや苦手なんだけど、カゼ気味の時は効果ありなのだ。私の場合。


 
 
抗酸化陶板浴 ゆらく駅南

 
●1500円(タオルセット・休憩着300円) 宿泊客は無料
●24時間営業 (陶板浴室利用は原則1時間程度)
●新潟市中央区笹口1-14-3 ホテルターミナルイン1F ℡.025-242-0600
  http://www.sato-syokai.co.jp/tobanyoku_yuraku/index.htm
 

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2009年2月 2日 (月曜日)

区バス大冒険! しも町循環バス篇

今回のBGMは濱田金吾の「裏窓」で(リンクは文末へ)。
おシャレっぽくJAZZYな曲が多い濱金ソングとしては異色の曲で、“歌謡曲!?”って曲調だけど、じっくり聴きこむとホントに『大人』な唄。(作詞:伊藤アキラ)
新潟のしもは、どちらかいえば大人の都合って感じな街なので、ぴったりだ。
 
 
090130_140901本町古町から、海側のしもエリアを回るしも町循環バス「にこにこ号」青太字はバス停名です。

西大畑のバス停は新潟交通浜浦町先回り線と併走。なのでバス停も併用。西消防署の斜向かい、どっぺり坂のふもとにある。
西大畑坂上も併用バス停。
附属小学校前を通りすぎる頃、海が見えてくる。学校を回り込む形で右折。会津八一記念館のある通りに入る。
ここら辺は二葉町といって、通りの右側は住宅地、左側は松林というロケーション。知り合いの家があるので、ここらには子供の頃、よく遊びに来ていた。その頃はなかなかの高級住宅街だったが、今でもそうなんだろうなぁ。

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