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2009年2月23日 (月曜日)

「チベットへのキックオフ」「少女とアイスホッケー」@にいがた国際映画祭

映画祭8日目の2月21日はいきなりチベット映画祭!
チベットって、私が子供の頃はちゃんと地図帳に国として載ってたような気がするような…あ、090223_105101 ←これ、家にある40数年前の地球儀ね。
 
Cibet_2
チベットへのキックオフ」は原題Forbidden Team。禁じられたチーム。国を持たない代表サッカーチームのドキュメントだ。
全然知らなかったけど、チベット代表チームが2001年にデンマークでグリーンランド代表と国際試合を行ったんだってね。

もちろん、選手たちは皆亡命チベット人で、主に北インドのラダック(ダライラマさんのいる所)とかに住んでいる。彼らはホイホイとデンマークに行けるわけではなく、ビザ申請にもいろいろ横槍が入る(あの国とかFIFAとかから!)。行けない選手も出てくる。
そして何より、練習環境がサイテー最悪。泥んこグラウンドには牛や人々が好き勝手に通り抜けていく……。
それでも、チベット国民としての誇りをサッカーの試合にこめて戦うわけだ。
赤青のチベット旗たなびくコペンハーゲンの小さなサッカー場。
対する相手グリーンランドもまた微妙な立ち位置の国?だよね。デンマークの植民地でありながら、先住民(イヌイットとほぼ同じ)の国として、政経共にほぼ独立した自治地域らしい。
ゴール前でフリーになったチベット選手の見事なボレーがキマり、チベット初の国際試合ゴールが生まれる。その歓喜っぷりは、選手入場直前に5分間もお祈りするような敬虔な仏教徒であろうと同じなのねん( ´_ゝ`)
試合の後の晴れやかな表情。でも、彼らの明日はどっちだ?という現実。
音楽がカッコよかったなぁ。
そうそう、チベット選手たちはバスの中で「We Will Rock You」唄ってたねヽ(´▽`)/
 
Syojyotoaice_3これと同時上映されたのは「少女とアイスホッケー」(原題Thin Ice)
これも北インド、ラダックでのドキュメンタリー。
宮里藍似の少女が言い出しっぺになり、なんとかアイスホッケー女子チームを作り、対外試合をしようと頑張るという内容。
なんたって、標高3000、4000m当たり前という超高山地帯、チョモランマやK2すぐそこという厳しい土地だ。女性の地位は低いので、スポーツをするってことには障害が多いんだよね。日本の女子は男子に比べてオリンピックとかでいい成績獲ってるけど、それは競争相手がまだ少ないってことなのかも、とつくづく思う。スポーツしたいというのは当たり前の欲求だけど、わざわざ主張して掴み取らなければいけない社会はまだまだ多いんだね。
「とにかくチーム作って試合がやりたいの!」というポジティブなパワーで押し切っちゃう宮里藍(違)、すごいぞっ! 
 
サッカーとアイスホッケーがテーマだし、誰かサポ仲間も来てるかなと思ったら、オレンジ色のニットマフラー発見。ぐっちいさんがいた~。
「全員集合!」前に、ミドルエイジらしく古町の白十字で、おコーヒー啜りました。
世の中に流されない白十字の味。譲らない姿勢もステキなんであ~る。

Traening

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