今はすっぽり雪の下・大地の芸術祭7
今も活用されてるはずのこれ2つはトイレ。左は中里宮中みおんなかさとのCLIP「河岸の燈籠」。 赤い壁とすりガラスからなるオシャレなトイレ、夜は燈籠のように輝くのだそうだ。
右は十日町妻有大橋たもとのR&Sie建築事務所「アスファルト・スポット」。道路がそのまま盛り上がったような不思議な空間は、駐車場とトイレと休憩所が一体となったもの。この写真の裏にはほらね、写真や資料が展示してある。
もちろん、どちらのトイレもありがたく使わせてもらった。
この4つは芸術祭第1回から9年にわたって存在してる建物たち。
左から、川西節黒城跡の「キャンプ場コテージB」。キャンプ場稼働中は宿泊施設になっている。いまだ、中は見たことがない。
次が津南上野の金九漢「かささぎたちの家」。これ陶製。丸ごと窯で焼いたんだって。かささぎをはじめ動物たちがそこここにいて童話の世界みたい。中に入るとひんやりだ。今頃は大事に雪囲いでもされてんのかな。
赤い壁が可愛い建物は松代犬伏のジョゼップ・マリア・マルティン「ミルタウン・バスストップ」。そのまんまバス停だ。フル活用されてます。
右端のは津南マウンテンパークの蔡國強「ドラゴン現代美術館」。巨大な登り窯がそのまま美術館になっているという独創的なもの。スリリングです。
4作品とも、2回の大きな地震を経ているんだね。
見事な赤錆。松之山大厳寺高原の村岡三郎「SALT」。高原のスロープになぜか存在する鉄の坑道の中には、塩! なぜか塩が大量にある。ここに出現して9年。いつまで存在し続けるのかな。
右端の暗くてよくわかんないのは、中里・清津峡渓谷トンネルの山本浩二「清津峡トンネル美術館」。薄暗い…というか、暗い坑道に並べられた炭の作品。よく見えねーよ(笑) その見えなさ加減を味わう楽しさがいい。これは今年の新作だけど3年後もまた見たいなぁ。
…と、恒久的な建造物系作品とはうらはらの、刹那の建物二題。
十日町川治の大久保英治「水を考える部屋」は、溜め池?の上に作られた小屋。船着き場が作られ、土日は定期的にボートでこの部屋に行けたんだって。
真ん中のはイモムシではありませぬ。十日町下条・みよしの湯のヴァンサン・デュボア/P‐A・ボネ「ライスルーム」。米、なのだ。米の中に入って、地域の音を聞くという作品。この作家さんたちはこの他に、 「自転車からの眺め」も展示。いやぁ、ぶっちゃけエアロバイクが数台並んでいるだけなんだけど、漕ぐと、そのムダなエネルギーが電光掲示板に加算されていくというもの。もちろん漕いできたよ。
松之山浦田のペドロ・レイエス「コンピュータ穴居人のための家」。楽しみにして行ったんだけど、行く何日か前に時ならぬ積雪があったためか、窓という窓は雪囲いで覆われていた。これは窓から中を覗く作品なので、結局なにも見えず。
公式サイトの鑑賞ガイドでもまだ公開中とされてたし、事務局も冬囲いを把握してなかったぽい。残念。でもこれは、地域で手厚くメンテされてるってことなんだから、次まで3年待とう。
オマケに、建物といえば建物…の松之山湯ノ島・リバーサイド公園の月影の郷(4学共同プロジェクト)「やねキノコ 地域の魅力、再発見」。草っぱらにニョキニョキはえた白いキノコは、地域の家を小さくしたもの。屋根にはちゃんと家紋がついてる。
1回限りの作品もあれば、ずーっと守られていく作品もある。そして、ますます展示数は増え、パスポートのコンプリートは大変になる…のかな。それもまた、楽しみといえば楽しみだ。
レポ・1、2、3、4、5、6、8、9
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コメント
節黒城跡キャンプ場は何度か泊まってます。
コテージ3棟の中で一番面白いのがバンガロー棟に一番近いA棟でしょう。写真はB棟ですね。
A棟は基本はフローリングで畳が階段状に並んでいます。
梯子を上がるとキャットウォークってんでしょうか、スノコ状の廊下があって隠れ部屋のような小部屋があります。
そしてA棟の最大の売りはお風呂。
一見なんの変哲も無い風呂ですが観音開きの扉を開けると眼前がどば~んと開けてまるで林が目の前に。
まれで半露天風呂のようです。
まっぱで「わっはっは~」って仁王立ちしたくなりますよw。
冷蔵庫とエアコン食器類が無いですが全3棟水洗トイレとLPガスのコンロがあるので鍋釜を持ち込めばかなり手の込んだ料理もできますよ。
投稿: へぎ | 2009年12月22日 (火曜日) 16時14分
>へぎさん
写真はBでしたか、ありがとうございます。
Aの建築家さんのサイトを見ると、なんともオシャレでからくりがありそうでステキでしたが、ますます行きたい気満々。
節黒キャンプ場、私たちが行った時はもう閉店状態でしたが、背丈を超える草藪をかいくぐってのアート巡りはワイルドで楽しかったです~。
投稿: アイアン | 2009年12月22日 (火曜日) 17時39分