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2010年2月18日 (木曜日)

「練習曲 Island Etude」・にいがた国際映画祭

Movie01今年も始まったにいがた国際映画祭。20回目だって。ずいぶん続いてるなー。
例年だとフリー回数券を買って見まくるんだけど、今年はどういうものかピンとくる作品が少なくて、5回券だけでまかなえる感じ。イギリスと中東のおバカ系がないのが痛い。
そんな中、これは絶対!という作品の1つ。
台湾・陳 懐恩監督(候孝賢の弟子で、カメラマン)の「練習曲」を見てきた。
 
3年前に台湾で大ヒットし、日本でも映画祭で公開されてたらしいし、もしかして自転車乗りの方々には有名な作品なのかな。
んで、ひょっとして、去年、おととしの暮れにNHKで放送された「おとこ自転車2人旅」ってここからインスパイアされてたりして?(違ってたらごめんなさい)←調べてみたら、第1回の番組は2007年だから関係ないみたいですね。ごめんなさい

台湾ではこの映画で台湾島自転車一周旅行が流行ったらしいけど、これ、うちの人に見せたら、「俺も行く」と言いかねないな。
いいですよ、普通の自転車乗りだと10日はかかるっぽいけど、その間、私は台湾温泉巡りをしてますから。
 
そんな行程の台湾島ぐるり一周自転車旅を、主役の青年は7日間で飛ばして行く。しかも、向かい風を突っ切っていくことになる左回りコース。
「今、この時にしか出来ないことをする」と。
 
私は、若い人がよく言う“人生で今しか出来ない事”ってそんなに多くはないと思うけど、さすがに7日間台湾一周は、大学卒業を目前に控えた若者しかできないね。 
主演のイーストン・ドンって人はたまに千葉ちゃんに似て見えたり、ダイゴに似て見えたり。その判断は皆さまにゆだねますが、役と同じく実際に聴覚障害を持つ人。補聴器を装着することで音が入ってくる。
 
自転車旅の中で、いろんな人と出会ったり景色を見たりするだけの内容で、ストーリーに起承転結があるわけではない。そこら辺のドキュメントより淡々としている。
それが、何か気持ちいいのね。
もちろん、出会う人々の背後には、それぞれ1本ずつ映画が作れそうなストーリーがちゃんと備わっているのだ。だけど敢えて詳しい説明はなされない。主人公はそこを風のように駆け抜けていく。
 
練習曲って、何度も何度も繰り返すでしょ。それと同じ。
毎度毎度同じ曲を弾きながらだんだんと上手くなり、理解度が深まっていくような。
 
映画に出てくる海岸線の風景は、特に名所というわけではないけれど素晴らしく美しくて、いわゆる「ディスカバー台湾」的な盛り上がりも現地ではあったとか。
どんな土地も、知れば何かが見えてくる。これは「水と土の芸術祭」でも感じたな。
台湾の人々が、「台湾って実はすごくステキ!」と再発見したから、この映画はヒットしたんだろう。
 
土砂降りの山中を夜間走っていると、バンに乗った人が「危ないから乗っていけ」と青年にしつこいくらいに再三再四言うシーンでは、「あぁ、これって台湾!」って思ったね。私たちも何度か台湾に行って、そのたびに予想を遙かに超える親切を受けちゃうんだけど、あれが当たり前のことなのかねぇ。ちょっと昔の日本もこうだったかな。
 
アコースティックギターの曲がメインだけど、時々に、台湾の地方の街角で聴いたような民族音楽やロックミュージックが映像を彩どる。サントラが欲しいくらいステキだった。探してみようっと。
 
(で、アマゾンで「練習曲」と検索してみたらなぜか、「ブルグミュラー練習曲集」がトップに来ててすごく凹んだ。でも、もしこれがハノン教則本だったらブチギレです)
 
※ピアノ練習におけるフィジカルトレみたいな存在 ブルグミュラーは言ってみりゃ戦術練習だね
 
《追記》
日本では単車とかバイクというとオートバイを指すけれど何故だろ。バイクは自転車のことなのに。バイカー=自転車乗りといちいち断り書きしなきゃいけないのは面倒だなぁ。

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