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2010年2月10日 (水曜日)

ピタゴラ大好き・水と土の芸術祭8

091009_131301もう、雪かきはいい加減ウンザリ。同じことの繰り返し、また繰り返し。こりゃ、越後人は粘り強くなるわけだ。
あれ、普段はお気楽少雪中央区民もいっぱしに越後人を名乗っていいのかな?
 
みずっちで最も大好きで、最もリピートした作品が、北区・豊栄駅前・旧JA倉庫牛島達治豊栄米蔵跡・汎用動力研究所」。
豊栄駅前徒歩1分という好立地なので何度も行ったのだけど、大きな倉庫内に設置された「装置」たちの動きを見てると全然飽きなくて(≧∀≦)
ピタゴラスイッチ好きならもう随喜の涙もの。
この写真のは、ただただひたすら機械が回転して1つのアームは土に筋をつけていく。もう1つのアームはそれを均していく。ただ、それだけ。繰り返し繰り返し回っている。この無限ループ加減と、ウィンウィン唸りながらダダダダ動く装置の形状の愛らしさにすっかり夢中だ。

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091009_131501 電車が豊栄駅に着くと見える線路沿いの建物。表から見るととても無骨だ。
中に入るとすぐにあるのが、機械が土を掬いとって土団子にして、コロコロ転がし続けるというスーパーナンセンスな装置なんだけど、これはいつ行っても作動してなかった。これってちゃんと土団子が転がるのを目撃した人っているのかなぁ。私がものすごくついてなかっただけ? 最終日に行った時も作家さんが調整をしてらした。何かそれすらも汎用動力アートの実演みたいだったけど。
 
右の写真はいくつもの車輪たちが回り、それを個々に取り付けられたカメラが撮っている、という装置
これが何故かね、台の上に乗って見下ろすと、ピタッと動きが止まるの。まるで「ダルマさんが転んだ」をやってるみたいな感じ。やや薄気味悪~。
 

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輪になったレールの上を進む貨物車。何カ所かの「駅」で停まって砂を補給していく。砂が満タンになると貨物車は橋から真ん中に移動し、下の受け皿に砂を落とす。そしてまた砂を貯める旅に出る。いっぽう、受け皿からは一定量の砂が下のトロッコに落とされ、装置内に補充されていく
という、なんともノンビリした終わりなき運動。
ピタゴラスイッチ」は仕掛けが次々と作動して最後には「おわり」が出るけど、この装置たちは終わらない。

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甕の中の砂をヒシャクですくってジョウゴに注ぎ入れるとその重みで作動し、トロッコが前身を始める。レールの先に行ってその砂を落とし、再び戻って来る。一方、砂を落とされる場所は都市の形をしたもので、砂を受けるとクルクルと回って砂をまき散らす。そして、都市の模様はカメラに映され、別の装置上に映し出されている。
って、イミよくわかんないがとりあえず参加型装置だ(゚∀゚)
この映像が映し出されている装置は、レールの上を2台の装置が永遠に追いかけっこしている、というもの。
 
091009_133201これは、ただひたすら装置が土の固まりの内部をかき回しているらしいモノ。

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そして、これは、石をガジガジと刻んで、その音?か震動?を伝えて、細長三角に響かせてる、というモノ。
 
091009_133701参加型装置はまだあった。
レバーをぐるぐると回すとその力が3枚の銅板に伝わって、ボカン、ガワンと面白い音をたてながら、下に置かれた石に筋をつけていく、という装置
 
Casxz5xcこの他にも装置として作動はしてなかったけど、なにやら自転車動力装置的なものもあった。これは何だったんだろう?
ピタゴラスイッチ風味というと、松浜で見た松本秋則「音の風景」ももうひとつの代表格。
あちらはリリシズムたっぷりなのに対し、こちらは、無機質で、ユーモラスで、怪しさ満点。
 
でも、汎用動力って何だろうって考えた時に、それは、飽きもせず諦めもせず、無限ループとも無意味ともいえる作業をただ黙々と続けて行く人間の営みかなぁ、と律儀に思ったり。
 
無意味と言われようと、十年一日と言われようと、バカみたいにひたすらサポ生活を続ける自分にとって、これはなんとも親近感の湧く、ブキミ装置たちなのであった。
 
レポ

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