トンカツに捧ぐ

というコンセプトによる、「新潟への旅」@新潟市美術館(3/22まで)
いやぁ、思った以上に面白かった~!
昔懐かしい新潟電鉄の映像にはグッときちゃったよ。
その中でも、映像作家田中功起さんの作品が楽しかった。
新潟に来る そしてとあるトンカツ屋に行く ということだけを目的とした旅の記録なんだそうだけど、
果たして!
その旅の日に、あの26年ぶりという新潟市豪雪がかちあったのである。
文字通り、トンネル抜けたら超雪国…地吹雪…渋滞……
そんなこんなで午後遅くに着くはずが真夜中に到着
そして、美術館近くの「とんかつ つね」へ
つね店内には旅人たちである楽団がトンカツに捧ぐ音楽を奏でている。ジャズとバルカン音楽を混ぜたようなユーモラスで哀愁たっぷりな曲調だ。
そして、サッポロラガーがあるよ! ビバ、しょっぺ店!!
新潟といえばタレカツ丼だろ!と思いつつも、ついうっかり普通のトンカツ定食を頼んでしまう。
かつてこんなに克明に、油の中で揚がっていくトンカツの様子を見たことがあっただろうか。撮影のため、少し揚がりすぎだよトンカツ。
そして、トンカツを黙々と食べる。トンカツに捧ぐ曲が奏でられる中で。
んでもって、時々サッポロラガー。
こんな映像が20分ほど淡々と流れるのである。
それはドキュメンタリーなのか? 演出なのか? ていうか現実のことなのか?
これはなかなか面白かったです。お勧めです。
そして、美術館を出た後、知らず知らずトンカツ屋に入ってしまっても、おらしらね。
この他にも、秋山さやかさんのインスタレーションがいいわ~。やはり彼女の来訪・滞在も新潟市豪雪にみごと見舞われてしまう。それが即、作品に投影されてて可哀想やら面白いやら。
こりゃ会期中ぜったい再訪しちゃうな。
肩肘張らず、構えず、路上観察気分でど~ぞ♪
こういう美術展は好きだな。
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