長沼温泉 ぽっぽの湯 & 庄内で食べました
我が家のゴールデンウィークはいつも飛び石だ。だから1泊2日で庄内1泊旅行なのだ。海があって平野があって山があって、食べ物が美味しい。…なーんだ、それって新潟と同じじゃね? でも、やっぱり違うんだな。
長沼温泉 ぽっぽの湯
●2号泉…ナトリウム‐塩化物強塩泉(湧出温度70.4℃)/3号泉…単純泉(32.2℃)
●400円
●6~22時(受付21時半) 第2木休
●山形県鶴岡市長沼字宮前266-1 ℡.0235-64-4126
http://www11.ocn.ne.jp/~poppo-yu/main.htm
今は鶴岡市になってるけど、旧・藤島町という市北部にある公営系立ち寄り施設。コミュニティホールや食堂、大広間や個室もあり1日過ごせる施設だ。
ちょっと見、レトロな外観のこの建物は平成12年に出来たものだが、温泉自体は長沼温泉公衆浴場として開湯60年という歴史があるそうだ。
湯に浸かった時、もしやと思ったけど、ここは石油試掘中に湧き出た温泉だ。
新潟にもよくあるパターン。かぐわしく悩ましいアブラ臭の温泉~!
しかし山形ってすごいなと思うのは、あちこちにある入浴施設がセンター系にキレイに建て替えられていても料金がすごく安くて、しかも掛け流しの新鮮な温泉に入れるってところだ。
靴は棚に置き、自販機で入浴券を購入。
ゆったりしたソファのコーナーがあり、モンテディオの広報誌「RUSH」が備え付け。ミヤの若々しさが物凄い。ロビー隣には物産店があって、地場産野菜やら山形みやげなどが売られている。おしどりミルクケーキ好き~~(≧∀≦)
浴室は洋風・和風の2箇所が日替わりで男女交替。
脱衣場に鍵付きロッカーはないが、100円玉リターン式の貴重品ロッカーがある。パウダーコーナーにはドライヤ(無料)あり。
館内は全体的にバリアフリーで段差が少ない。浴室もゆったりと広く使いやすい。
内湯は20人ほど入れそうな大浴槽と、6人程度の小浴槽、水風呂、サウナがあるが、大浴槽と水風呂は比較的クセの少ない単純泉(3号泉)が循環して使われている。湯口は鳩のオブジェ。ぽっぽだから。
小浴槽は強食塩泉(2号泉)が源泉投入されている。この2号泉のアブラ臭がまた独特で、鳴子温泉の高友旅館で嗅いだコールタール臭にも似てるし、松之山温泉の正露丸臭にも似てる。なんとも刺激的でキョーレツ。ツルトロな浴感だ。
露天には細長い大きな浴槽が1つ。2号泉と3号泉混合かな。ぬるめでいつまでも入っていられそうだが、かなり強い湯なのですぐグダグダになってしまうよ。
とにかく、ここのアブラ臭はクセになる。強いんだけど、ミョ~に心地良い薬品臭だ。タオルに沁みた匂いはなかなかとれなかった。これ、嫌な人はすごくイヤかもしれないけど、迎合しないところがいいわ~。
このあと、湯田川の宿に赴くわけだが、クリアで優しい泉質が“直しの湯”としてサイコーのマッチング。幸せです。
さて、庄内に行ったら麦きりと蕎麦は食べたい!ってことで、去年は寝覚屋半兵エに行ったので、今回は「大松庵」へ。
山羊の親子がいる~~。子ヤギは繋がれてないので、お客にすり寄っていくよ。それを母ヤギが心配そうに見守ってる。他に、わんことアヒルもいた。
蕎麦だけだとお腹がすごくいっぱいになるんだけど、麦きりは消化がいいので好き。
古い豪農の館だった建物も隅々までステキだ。
湯田川温泉は孟宗竹で有名。5月はそのフルコースが食べられるんだ。今年は季節が遅れているから大丈夫か心配だったけど、つかさや旅館さんではちょうど初モノが入ったところだった。あぁ、よかった~。
1年ぶりのつかさやさん。孟宗竹フルコースのほんの一部。焼きタケノコと孟宗汁。映りが悪くてゴメンなさいだけど、気絶するほど美味しい。
朝食にはさすがにタケノコは出ないけど、すごく豪華だよ。←click! 朝ご飯にまでお献立書きがついてきたのって初めてかも! これは嬉しいわっ。こちらのお宿は東北だけど味付けは塩辛くなくて食べやすいです。
で、つかさや旅館さんのお酒はみんな渡會本店という酒蔵のもの。お酒メニューにはぐい飲みで4種とか10種の飲み比べセットなんてのもあって、さまざまな味を試してから気に入ったお酒を追加注文。ついついグングンいっちゃった。
4つの酒蔵が集まる大山地区というところで、渡會本店併設の出羽の雪酒蔵資料館を見学。入館料100円だけど見応え充分。
資料館内はとりあえず撮影はしませんでした。酒蔵には、ぷーーんと糀の香りが漂って、いい気分に。至るところに注連縄が張られていて、おごそかな感じ。
湯田川からセイゴローに直行の翌日は海沿いではなく山の中のR345号線を行き、温海川に沿ってあつみ温泉に出たのだけれど、道中は、斜面に黄色い蕪の花(多分)が咲き乱れ、桜もまだ咲き残っていて美しいのなんのって! カブの花…この日の朝、ロビーでコーヒーを飲んでたら、宿の若旦那が庄内独自のカブのことを教えてくれたのだよん。庄内地方だけでも5種類のカブがあるんだって! これ聞いてなかったら、菜の花だと思ってたかも。
あつみ温泉では桜並木の温海川岸がオシャレなオープンカフェ状態に。足湯カフェChitto Motche(チットモッシェ)でひと休み。ここの柚子ソーダが好きなんだけど、何を血迷ったか、うん十年ぶりにパフェを食べた☆ いやぁ、マリノス戦を前にして、糖分をたっぷり摂取してアタマをすっきりさせないとねっ(すっきりするのか?)
ちなみに、本格的に入浴したくなるので足湯には入りませんでした。オシャレなカフェめしもやってるので、そのうちまたドライブで来ようっと。
素晴らしい好天の笹川流れ。県境を越えてから、山形の土産を何も買ってなかったことに気付いた! なんてこったい! ぽっぽの湯でミルクケーキを大人買いしとけばよかった(’A`)
仕方ないので、夕日会館で山北の赤カブ漬けを買い、瀬波温泉では結城堂のお饅頭を買い、岩船港鮮魚センターで干物を買い込んで、新潟へ。
庄内は、田舎としての素晴らしさを非常にセンスよく自然体でアピールできてる土地だなぁって来るたびに思う。「●●は都会だよ、○○があるよ」なんて不粋なフレーズはここには必要ない。そんな中途半端なプライドなんて要らんのよね。
厳しい気候と美しい風景、美味しい食べ物と難解な方言。
大好きです。また来年、筍と山菜をいただきにうかがいます。
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