やっぱり夏はアートだね・越後妻有大地の祭2010・1日目
夏といえばスイカ割り。夏といえばバーベQ。夏といえば屋上ビアガーデン。そして、夏といえばアート巡り! なんといっても夏はアートですね。
ハァハァと暑さに喘ぎながらアートに辿り着く楽しさが身についてしまった私たち夫婦。今年も大地の芸術祭の派生イベント「越後妻有大地の祭2010」に泊まりがけでいそいそと出かけ、未見の家屋作品を中心に、ゆるゆると回ってきた。
イベント期間じゃなくても見られるパーマネント作品はいくつもあって、魚沼方面に行くたびにあちこち再訪して回ってるけど、やっぱり、この黄色い案内看板があちこちに出てるとテンションあがる~!
そして、この夏イベント、最初に訪れるのは1番大好きな松代の「桐山の家」 by みかんぐみ+BankART1929。これは外せない!
廃屋をポップにリニューアルして、訪れるだけで楽しくなる桐山の家。スケスケ風呂もゾウキンコゾウ・ゾンキンマスも健在。2階の各部屋はますますパワーアップされてるし。
残念ながら去年大人気だったかき氷自転車は他のイベントにお呼ばれに行っちゃってたそうだ。
冷たいお茶をご馳走になりながらアーティストさんとおしゃべり。「スケスケ風呂? 昨日も入りましたよ」とか(笑)
早めのお昼は松代・農舞台の里山食堂で。嬉しいランチ・ビュッフェ形式。猛暑による日頃の食欲不振もなんのその、里山の恵み満点のおかず類を腹いっぱい食べてきた。満足・満足。
館内では「生まれ続ける芸能~現代の農村舞台」という企画展をやっていて、自由に獅子舞ができるようになってたので、うちの人にかぶらせて舞わせちゃいましたとさー。
ランチ後は、去年秋の期間中の積雪で見れなかった松代・小荒戸のキジマ真紀「ファンシーガーデン」を。
ビニールハウスの中は色とりどりのお花が。よく見ると、まさにファンシーというかヘンテコなお花たち。生活の中のあれこれを資材として作られてる。今回は小荒戸の人たちの作品が大々的に増えたんだって。楽しすぎるお花たち画像はこちら。
ゴム手袋とか、ネット袋とか、梱包材とか、ビニール袋とか、もう小荒戸の人たちは何を見ても、「あっ、これは花に出来る!」とか思っちゃってるんだろうなぁ。
しかし、この夏、ビニールハウスの中はハンパない暑さだった。
十日町・名ケ山の倉谷拓朴「名ケ山写真館~遺影」。屋内狭しと展示される人々の顔写真。昔の日本人の顔って実にドラマティックだなぁと思った。
ベルナティオの近くを通るのでキレイなクロアチアピッチをチラ見してから、中里・東田沢の高橋治希「蔓蔓」。
廃屋とはいっても古民家というほど古くない家の1階をぶちぬきで、張りめぐらされているのは、陶器で作られた花。花の1つ1つを覗き込むと、東田沢の人々の思い出の風景が細かく描き込まれている。
美しくて繊細な場所だった。
この猛暑の中、冷房もないところでたった1人、受付当番をしている女の子が丁寧に作品の説明をしてくれた。ありがとう。
中里・小出の東京電機大学山本空間デザイン研究室+共立女子大堀ゼミ「うつすいえ」。ここでも、木の枠の上を歩いていくと、足下のガラスの下には宇宙空間が? というのも、天井に無数に電球が下のガラスに映り込んでいる。枠の下の穴の深さが少しずつ違うので、より立体的な拡がりをもって見える、というわけらしい。
ここもたった1人で受付をしている人が説明してくれた。ひと夏、東京から来ているそうだがすっかり妻有のペースにハマってしまったため、十日町のショッピングセンターに行ってさえ「人が多い、多すぎる!」とクラクラしてしまったそうだ。東京に戻ったらえらいことになるね。
中里に行ったついでに清津峡の「湯処よーへり」でひと休み。今回はアート巡りスケジュールを緩めに計画したので余裕たっぷりだ。
さっぱりした後は、津南・穴山のリン・シュンロン「国境を越えて」へ。極彩色の物語絵巻的な壁。壁の真ん中の穴をくぐると、何故かウシさんがいるんだモー。そして、なぜかオレンジ色のマフラーをしているんだモー。作家さかは台湾の人なんだモー。なんだか、モービーくんのしゃべり方になっちゃったモー。
というわけで、2日目に続くモー。
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