結東温泉 かたくりの宿に泊まってきました
真夜中も暑いので怒濤の更新!?
「越後妻有 大地の祭 2010夏」巡りで津南町の結東温泉かたくりの宿に宿泊。津南町中心部からクルマで山道ドライブすること30分ほど。飯山線津南駅前からバスも出ていて、1日7便ほどある。
道中は絶景ともいえる渓谷美で、紅葉の頃なんてどれだけ綺麗なんだろ!?新潟と長野にまたがる“秋山郷”という山深いエリアの一軒宿。ここは廃校になった小学校分校を旅館として甦られた建物だ。
明治時代初期、このあたりはあまりにも山深かったため、義務教育免除地帯とされていたのだそうだ。行政が、子供たちに教育を施す義務を免除されていた、というわけですな。
でもいくら大昔だからって小学校すらないって有り得ない。なんとか開いた分校は108年続いて平成4年に廃校となった。
その後、旅館として営業が始まったがおととし一時休業。
大地の芸術祭2009の開催と共に、新しい管理人ご夫婦が宿をきりもりすることになったのだそうだ。
冬は休業とのこと。
かたくりの宿には大地の芸術祭作品がある。校舎隣のプールに設置された本間純「Melting Wall」。
去年は建物左隅の講堂にも「100年前」というカラフルな作品があったのだけど、もう撤去されていた。
宿の前には結東簡易郵便局、「久田里」というお蕎麦屋さん(土日、もしくは予約により営業という看板あり)が建っていて、辻には自販機も2台あった。これは貴重、すごく貴重! 自販機なんて普段はジャマくさいと思ったりするけど、このワイルドな山奥にあってはまるでオアシスにも匹敵する。ありがたや自販機ありがたや。
館内は芸術祭作品のようにオシャレ…な中にも昔の足踏みオルガンがあったり(実際に弾ける)。絵画もあちこちに飾られている。あ、ここ全館禁煙なり。
部屋は7室。教室があった名残はないけど、部屋名は「1組」から「7組」。部屋付きトイレはないが、洗面所は新しくてキレイで、備品もしゃれている。
ここ、フトンは宿泊者が敷くのだけど、他のアメニティは一般の旅館と同じ。
で、館内には自販機の類は無しなので要注意。大地の芸術祭公式グッズやお菓子などが土産品として売られている
温泉は、男女別に内湯と半露天風呂が1つずつ。詳細は別記事で。
食事は朝夕とも食堂でいただく。ここもスッキリとオシャレで居心地がいい。なにより、出来たてを給仕してもらえるのが嬉しい。
冷たい茶碗蒸しにザクザク入ってるトウモロコシが甘くて絶品。もずく酢にはズイキとオクラ。芋の煮っころがしに、コリンキー昆布あえ、インゲン炒め、サザエのお浸し。
南瓜・ピーマン・インゲンの天ぷらは揚げたてアチチチ。津南ポークのハンバーグが美味すぎるーー! 魚沼コシのご飯と夕顔の味噌汁、漬物、ルバーブのゼリー。
とにかく野菜が美味しくてたまんない。もちろん、ビールをグイッと飲み、地酒を楽しみました。
食堂で使われている食器や酒器も、とても吟味されてるなぁ。
部屋の茶器も素朴で手に馴染む。
携帯はdocomo以外は圏外なので夜はテレビも見ず早寝。
そして、朝ご飯はモリモリと。
どれも薄味仕立てで滋味豊か。津南のトウモロコシ入りスクランブルエッグが激ウマ。朝夕とも、食べることで体内が浄化されるような感じ。地物のパワーってやつでしょうか。
若い管理人ご夫婦が心づくしのもてなしをしてくれるかたくりの宿。雪がある季節は休業らしいけどそれって12月から5月前半くらいまでくらい? 少し寒くなってきた頃に、本を携え、再びのんびり投宿してみたいなぁ。
結東温泉 かたくりの宿:新潟県津南町結東450-1 ℡.025‐761-5205
(HPからネット予約可)
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