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2010年10月29日 (金曜日)

異次元銭湯・武蔵小山・清水湯

ここも美しの湯とともにかねてから行ってみたかった温泉銭湯。よくライブを観に東京に出かける親友から教えてもらったのだ。行って納得。ここは異次元!


 
 
武蔵小山温泉 清水湯

 
●黒湯…重炭酸ソーダ泉(16.6℃)/黄金の湯…ナトリウム‐塩化物強塩泉(38℃)
●450円(東京都銭湯料金に準ず)
●平日12~24時 日曜8~24時 月休
●東京都品川区小山3-9-1  ℡.03-3781-0575
  http://www.shimizuyu.com/
 

 
Simizuyu Simizuyu2
東急目黒線の武蔵小山駅東口に降り立つと、線路沿いの道を左手に行き、突き当たりで右折、商店街をちょっと進むと、後地交差点というやや不定型な十字路がある。そこから右手を見ると、和風旅館のような佇まい茶色いノボリが見える。これが清水湯。駅から徒歩で4、5分。街中だけど駐車場は13台分ある。
 
銭湯は燃料の高騰や後継者不足でどんどんと廃業に追い込まれていて、歴史遺産にしたいようなステキなお風呂屋さんが次々と無くなっていく悲しい状況。ここ清水湯も数年前まではレトロな古びた黒湯銭湯だったのだが、リニューアルして2008年に再オープンしたそうだ。
銭湯のスケールを越えるといっても過言ではない清水湯のストロングポイントは、建物や施設設備だけではなく、既存の黒湯の他に新たに掘削した「黄金の湯」という強塩泉との源泉2本立てというところ。…いやぁ頑張ったなぁ。しかも営業時間が長い。これは相当がんばってますよっ。

 
靴箱は100円玉リターン式。入ると自販機で入浴券を買う。サウナは別料金で400円、女性のみだが岩盤浴もあり、入浴込みで1300円。やっすいかも!
入浴券をフロントに渡す。カウンターには、シャンプーやボディソープなどの入浴小物の他、名物である黒湯温泉卵が50円で売られている。魚肉ソーセージやら乾き物などもバラで売られていて、生ビールと共に“湯上がりにちょいと一杯”が出来るという寸法。
 
脱衣場のロッカーも100円玉リターン式。銭湯には珍しくドライヤーが無料だ。
BGMはジャズ。銭湯でジャズってよくあるね。オシャレ銭湯のお約束ってとこか。
新しいだけあって、脱衣場も浴室もどこもかしこもキレイでシック。

 
さて、浴室は高級感さえ漂わすオシャレさなのだが、銭湯であるという基本路線は逸れてない。入ると桶や風呂椅子が重なっていて、それを持ってカランにつく。カランはもちろん冷温を押して出す方式で、シャワーは固定式。石鹸類は無し。
ただ1つ残念だったのは、銭湯にしてはカランが若干少なく、その全てに場所取りがされてたことかな。これは客のマナーの問題なので仕方ないのかもしれないけど。
(そういう場合は、置きっ放しの桶や私物を脇にズラして、堂々と使用します。浴室内に私物置き棚があるのに置きっぱにするのはイカン!)

 
内湯は、細長い浴槽に40℃くらいの黒湯が使われ、部分的にジェットや座浴や電気風呂になっている。温泉銭湯のお約束、非加熱源泉が出てくるコックも浴槽内部にあり。しかしあまりにも適温なので、そのコックをひねるのは気がひけるなぁ。
隣の水風呂も黒湯で、非加熱源泉使い。
浴室から外に出ると、2、3人でいっぱいくらいの露天岩風呂があり、ここも黒湯。1部ジャグジーふうになっているが、外気にあたりながらの入浴は気持ちいい~。
中も外も、黒湯は透明度15~20cmくらいの濃さ。アメリカンコーヒー程度か。黒湯特有の、ヌタッとしたトロみがある。
そして、黒湯浴槽から階段を数段あがるとそこにはその名も黄金の湯、黄褐色の強塩泉をたたえた掛け流し浴槽がっ。湧出温度38℃の源泉は熱交換システムでわずかに暖められ、浴槽で40℃あるかないかくらい。塩っ辛く、ゴム臭、臭素臭。これは、明後日にも閉店するヘルス天神の湯に似てる。ぬるくてしょっぱいお湯にとっぷり浸ると芯から暖まる。ここと、水風呂を行き来したらもう言うこと無しだ。
ただし、強塩泉は調子に乗って入りすぎると急にのぼせてひっくり返る危険性もあるので、ほどほどに。
広くはない露天エリアだが、和のムードが寛ぎ感を増してくれる。いや、ホント、いいわ~ここ。
 
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風呂からあがって(銭湯だから再入場は×)、ひと休みしようかなとロビーを見回すと、階段がある。キレイな生花が飾られているではないか、気合い入ってるなぁ。その階段を上がると、マッサチェア(有料)とお休み処。これかー、親友が絶賛してたもう1つのポイントは。夜行バスとかで来て、ビミョ~にまとわりつく疲労感をすっきりさせるには、風呂に入った後で横になること、これに尽きるもんね! 狭いけれど、これはあると嬉しいスペースだ。
 
温泉入って気力も充実。さて味スタ!と出て行く時、それぞれmyケロリン桶を持った若いカップルがやってきた。なんかいい感じ~。この辺りって少し歩くと戸越銀座温泉もあったりして、更に足を伸ばすと西中延の温泉もあったり、なにげに恵まれた土地なんだなー。
 
というわけで、東京でぽっかり時間が空いたり疲れた時は、ここで癒されましょう。
あ、コインランドリー併設。


 
 
温泉名:武蔵小山温泉    入湯日:2010.10.23





 
 
 

 
 
 
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