今年も「にいがた国際映画祭」がありました
2月といえば長岡なら美松のサンキュー祭、そして新潟は「にいがた国際映画祭」。
今年で21回となるそこそこ歴史ある映画祭なのだが、今回は予算をグッと減らされたため、メイン会場はネクスト21の市民プラザからクロスパル映像ホールへ。
「みずつちと違って映画はアートと認識されていないのでは…?」というボランティアスタッフのボヤキが聞こえてきますがな。
平日のシネウインドがぎゅーぎゅーの大入り、フロアにクッションを置いて体育座りで見てた人もいた「ネコを探して」。
可愛いニャンコの姿を楽しめる映画であると共に、老若男女問わず“可愛い、癒し”という概念に惑溺する日本人が、いかにもフランスっぽいシニカルさで描かれてて、ちょっと苦笑。
でも、昨日今日のパンダ報道を見ると、無碍に否定できないにゃ~。イギリスの鉄道好き諸氏も必見の作品でした。
芥川龍之介の小品を原案に映画化した「トロッコ」。現代日本に移し替え、物語は台湾で繰り広げられる。
というわけで、台湾好きの私たち夫婦は一も二もなく見に行った。そういえば台湾は日本が統治時代に作ったトロッコ軌道があちこち残ってるんだよねー。
主人公の8歳のお兄ちゃんは、寄る辺なく頼りなげな未亡人の母と無邪気そのものの6歳の弟との間で憂愁の日々。お兄ちゃんってホントに辛いね。もう子役2人のけなげさと花蓮の風景の美しさでお腹いっぱい。またまた台湾行きたい病が…。
1974年にアフリカのザイールでこんなミュージックフェスが開かれてたんだー! 「ソウルパワー」。言わずと知れたJBをはじめ、B・B・キング、スピナーズ、ビル・ウィザーズ、クルセイダーズ、シスタースレッジ…多士済々!
モハメド・アリのボクシングの試合にからめてのフェスってことで開催されたそうだけど、当時っていえばまだまだアメリカでの黒人の地位は低かった。だから出演者たちみんな、“お里帰り”アフリカでのフェスに肩の力が入る入る! モハメド・アリも威勢良く吠えまくってます。リスクを負った毒舌っすなぁ。
JBのパワフルでしなやかでフェロモンむんむんエロエロなパフォーマンスも圧巻なんだけど、ステージを終えて楽屋に戻った彼が撮影カメラに向かって、「おつかれ~」的に見せる素の姿がちょっとシャイな雰囲気でキュン!ときちゃいましたです。
このおバカ映画、日本初公開の栄誉を賜ったおバカシティ新潟バンザイ!ってな感じでしょうか。
「リトル・クラウス・ビッグ・ワールド」。根拠無き確信と希望を背負って世界を転がりまくる自称アクションスターにして自称オリンピック選手クラウス・ピエール(もちろん架空の人物)を追うドキュメンタリー、いや、モキュメンタリー映画。むしろラストにちゃんとオチがあったことにビックリしている。…って、どんだけバカ映画だよ!
というわけで、「レフェリー」も「息もできない」もラジニカーント様の「ヴィーラ」も見れませんでしたとさ。
ま、そんなままならぬ年もあるってことですが、フリー券は毎年買うぞ。来年の映画祭も楽しみにしとります。
ところで、いよいよ新潟でも公開されるこれ→
「ペルシャ猫を誰も知らない」。
当たり前のように享受してるものが、全く出来ない国もある。なんともタイムリーとしか言いようがない、ご禁制のロックに命をかけるイランのミュージシャンたちのグレート・エスケイプ物語。
この土曜からシネウインドで公開です。
2週間で終わっちゃうので、開幕戦前に見ておかないとなー。リーグ戦が始まっちゃうと映画どころじゃなくなるのって、私だけですか?そーですか?
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