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2011年4月 8日 (金曜日)

復興の地でヤザワ作戦・長岡・蓬平温泉 和泉屋

東日本大震災からそろそろ1ヶ月。#yazawa作戦の出鼻をくじくような昨夜の大きな地震でシュンとなったけど、震度3だった地域の私たちが気持ちで負けてたらイカーーーン!
どうせヤザワ作戦するなら、大震災から復興したお宿はどうでしょう。


 
 
蓬平(よもぎひら)温泉 和泉屋

 
●単純硫黄冷鉱泉 (湧出温度16.7℃)
●新潟県長岡市蓬平町甲1508-2 ℡.0258-23-2231
 http://www.yomogi-izumiya.com/
 

 
Ca5lqr5w中越地震で甚大な被害を蒙った旧・山古志村の入り口に位置する蓬平。長岡市の中心部からクルマで20~30分くらいだろうか。
和泉屋さんは商売繁盛の神様で有名な高龍神社の手前に建つゴージャスな温泉旅館だ。エントランスには山古志名物錦鯉が泳いでいる。館内は柔らかなタッチの絵画やイラストによる説明書きが配置された、優しい雰囲気。
そして何といっても好きなのが蓬平温泉のお湯。以前、地震後再オープンしたよもやま館で初めて蓬平のお湯を知ったのだけど、化粧水のようなトロッとした肌触りがステキ~。
週なか1日だけのお休みを利用して昼食付きプランで訪れた。

大浴場は風の湯・月の湯・星の湯と3ヶ所あるのだけど、なんと驚いたことに、日帰り滞在の間に浴室が男女入れ替えになるのだ。たとえば、
一番新しく開放感のある風の湯(写真)は午前が女湯。大きな露天岩風呂が気持ちいい月の湯は午前が男湯。
そしてお昼を食べてからまた入りに行くと、男性が風の湯になり、女性は月の湯と、しっとりした雰囲気の星の湯の両方に入れるのだ。あ、そうそう男性は星の湯には入れないの。洗い場の鏡が星型になってたりするんですよ。
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風の湯の露天の岩風呂と寝湯。脱衣棚には濡れたタオルやあれこれをかけておけるようなフックがあったり、スリッパを取り違えられないような番号付きクリップがあったりと、ちょっとしたアイディアが施されている。3ヶ所の浴室とも貴重品入れ鍵付きロッカーがあり、パウダーコーナーも充実している。ベビーベッドもあり。
Cai22xstお湯は「和泉屋3号井戸」。これって自家源泉ってことかな? 加温・循環・消毒使用されているけど、トロみと仄かな硫黄臭がして、塩素の匂いもほとんど気にならない。特に内湯はウナギ湯感覚がしっかり味わえる。
というわけで、浴室は滑りやすいので要注意。
洗い場のカランは使いやすく、足腰に不安な人用の高さのある風呂椅子もある。

のんびりゆっくり湯浴みした後は、休憩処に用意された冷たい山の水や、薬草茶(よもぎ・どくだみ・やーこん・きはだ)でひと息つく。
 
今回はじゃらんのデイユースプランで前日急遽予約して行ったのだけど、滞在時間が10:30~15:30とやや長め。旅館の日帰りパックというと11~15時が普通だけど、各々30分ずつのゆとりが結構デカい!
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通された部屋は宴会や日帰り休憩用に作られた「梅鉢亭」というエリアにある。なるほど押し入れとトイレがついてない。クルマで行ったので、趣向を凝らした食事をお酒と共に味わえないのは悲しいけど、美味しくいただいた。パイ包みビーフシチューや、ウドン入り餡かけ茶碗蒸しは嬉しい驚き。食後のデザートもあり。
 
宿援隊」にはなかなかなれないけど、日帰りプランならごくたまに行けるかな。
 
 
ところで、東日本大震災に関しては比較的被害が少なかった新潟だけど(長野県北部地震の被災地はどうなっているのでしょうか。まだ雪もある中で心配です)、弥彦観音寺温泉の湯元である長生館さんの源泉が地震のため絶えてしまいました。HPに載っていますが、長生館さんはこのため閉館となってしまいました。
立ち寄り入浴や日帰りプランで何度も利用させてもらった大好きなお宿とお湯でした。悲しくて残念で…今は「今までありがとうございました」としか言えません。
そういえば大震災の前日に入った岩室温泉の掛け流し源泉に信じられないような量の湯花が舞っていた事も、今考えると何かの前触れか、大地の奥底ではもう既に異変が起きていたのでしょうか。太平洋側で起こった地震が何故に日本海側の平地の温泉に影響を?と思いましたが、地底ではひと続きなんでしょうか。
過去の震災後を振り返っても、あちこちで、湯に含まれる成分が濃くなったり薄くなったり、湯温や湯量が変化したりしてます。それが、思いがけない土地で起こったりもしてます。改めて、温泉は大地がもたらしてくれるものなのだと実感します。
普段“気持ちいい~、癒される~♪”とお気楽に浸かっている温泉も、多くの人命と生活を奪う大地震も、同じく自然の営みが生み出すものなんですね…。


 
 
温泉名:蓬平温泉 和泉屋3号井戸




 
 
 
 
 
 

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