みずつち2012を巡ってます・その3
水と土の芸術祭の現場にはたくさんのボランティアスタッフさんたちが詰めておられて、猛暑の時なんかは大変だろうなぁと思います。屋内展示でスタッフさんがいる場所はたいがい有料です。芸術祭パスポートがない場合は300円程度かかりますよ。
№54 西野達「知らないのはお前だけ」
左の写真です。工事現場ではありません。普通の平屋の一般住宅(元・教員住宅だそうです)の屋根をスパッと切り取って、その周りにドンと箱を乗せてギャラリーを作り、上から住宅内が見られるようにしてあるのです。こんな事考えるヤツは誰だっ(笑) 階段を上ってギャラリーから下を覗くと、居間で若いお母さんが赤ちゃんをあやしていました。隣の部屋には洗濯物が部屋干しされてたし、台所の机には開き掛けの雑誌。まさに他人さまの生活覗き見! この家に住んで、覗かれる人募集してるんだそうです。もちろん家賃・水道光熱費等タダだそうですよ。あ、トイレと風呂は覗けませんw
ぐるりと見回って出て行く寸前、ママさんと目が合いました。手を振られちゃいました。覗いてる側と覗かれる側が見事逆転したような…ちょっと面白い瞬間でした。
№53 南条嘉毅「信濃川」
小須戸の中心街って初めて行きましたが古い街並みが残されているんですね。信濃川の舟運で栄えた川湊だそうです。「薩摩屋」さんという元酒屋さんだった町屋作りの古いお宅(真ん中の写真)を丸ごと使った作品です。ここでは日曜だったからか、地元の中学生が作品ガイドをしてくれました。思いがけずラッキーな! 説明のチラシもあるんだけど、中坊くんの訥々としたガイドもいいものです。
暑い日だったけど土間のある町屋ってフシギにいい風が抜けて涼しいですね。そしてここ薩摩屋さんは店舗だった入り口の部分に冷房があって快適でした。
№38 小原典子「ミズタマリ-NIIGATA」
毎度おなじみ小原さんの蓄光塗料アートです。元・米倉庫なので猛暑の中でも独特のひんやり感があります。私たちより一足先に入られた年配のご婦人が、中の真っ暗さかげんにおののいて、お化け屋敷並にビビってらっしゃったのが楽しかったですね。いや実際、真っ暗なので足元への恐怖感とかはあるかもですね。で、蓄光作品が無数に吊されていて、奥行きへの感覚がなくなっちゃってますし。何も考えずに歩き回っていろんなモノを探し出すのが楽しい現場です。
№34 上山寛「風のタイムトンネル」
屋外の無料作品もちょこちょこと機会を見つけては巡ってます。入船うどんに行ったついでに見て来ました。新潟島の1番先っぽ、みなとトンネルタワー裏にあるこの風の家。すごい猛暑の日でも風がハンパなく吹き込んでフシギな涼しさでした。
№30 近藤洋平「harmony」
新潟市美術館向かいの公園に出現してました。“なんか、壁が出来てるがね!”と思って近寄ってみたら、ところどころ細長いミラーがあるので、自分が映ってたり、別の建物が映ってたり、風景が異化します。ちょっとした驚きと発見。
№35 大西治・大西雅子「気持ち観測衛星-SORA1号」
山の下海浜公園にある、遊具アート…といっていいのかな。片っぽは乗るだけ、片っぽにはペダルがあって一生懸命漕いで遊具を回すんです。自分で漕いじゃうほうがいいか、漕いでもらうほうがいいか。私は前者かな。
というふうに、何かのついでにちまちまと巡ってます。
みずつちは期間が長いので、少しずつ気長に回れていいですね。季節も夏、秋、冬と変化を楽しめます。“アートが育っていく”のを感じ取ることもできちゃうのがステキだと思います。さて、午後からヒマだからみずつちパスポート持参で出かけようかな。
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