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2012年8月23日 (木曜日)

「奈良美智展」、「いのくまさん」、「靉嘔展」に行きました

猛暑の時は涼しい美術館! てなわけで、フリーダムな気分でむんむんな日本人アーティストの展覧会に行ってきました。いやぁ皆さん、自由なおっさん! でも自由でいるのはとても大変そうだ。
 
120811_114401奈良美智の名前を知ったのは、2000年頃公開されたスウェーデン映画「ロッタちゃんはじめてのおつかい」のポスターで。その頃は「みち」さん♀かとおもってたけど「よしとも」さん♂でした。同世代でした(^_^;
横浜美術館に行った日は中学生無料日でたくさんの少年少女がいました。みな、手に手にメモがかけるバインダーを持ち、作品メモや簡単な模写などをしてまして、いつもとは違ったロウティーンの汗の匂い混じりの空気。
奈良さんの描く少女たちの世界観と相まって、まさにドンピシャな空間になってましたね。「Under the Hazy Sky」という作品の前で、「これいいな、あんだーざはじぃすかいかぁ…」と仲間とつぶやき合う少年たちに苦笑しつつ。いや、英語の読みなんて後からいくらでも詰め込めるけど、この静かながら迫力の籠もった絵に惹きつけられた時の感触を何よりも大事にしてほしいです。

奈良さんの絵はあまりにも有名だし、あちこちの美術館コレクションで見ているのでよく知っている気になっていたけれど、これだけまとまった量の絵をじかにじっくり見たのは初めて。しかもほぼ全作、大震災以降の新作です。
最初の展示室のブロンズ彫刻群にズンッと心を掴まれました。段ボールに描きつけられたような小さな絵にもどうしようもなく没入させられちゃう引力がありますね。「君や僕にちょっと似ている」という表題通り、奈良さんでもあり私でもあり他の誰かでもある、共有してる感覚がちょっとフシギでもありました。
             
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横浜駅東口のそごう美術館で開催中の猪熊弦一郎いのくまさん」。自由きわまりない猪熊さんの作品と谷川俊太郎さんの文がコラボした絵本を展覧会として構成したものです。ここもやはり子供さんが多かったな。
絵を学び始めた若い頃の端正な油絵の肖像画から、線や色たちがフリーダムに描き出される抽象画まで、いのくまさんワールド炸裂。お菓子の包み紙と針金とか、そこら辺のもので作り出された「対話彫刻」という名のいのくまさんオモチャの数々も愉快です。こうなると、丸亀の猪熊弦一郎現代美術館も行きたくなるなぁ。
 
120819_181802 新潟市美術館では「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」開催中。「あいおう」さんは飯島さんとおっしゃるのですね。
「レインボー」というとサッカーファンなら川平慈英の「Rainbow!」が真一番に浮かぶと思いますが、この展覧会はアタマの中で「Rainbow!」があの声でリフレインしっぱなし。
虹色で目がチカチカ。インスタレーションでドキドキ。遊び心がたくさんあって五感で楽しめる展覧会ですね。撮影できる作品もありますよ。
鮮やかな色彩はそのままに「8:15 A.M.」というシリアスな作品もあります。
田園」という作品2点には惹きつけられたなぁ。館内には虹色バナーが巡らされ、庭にも虹色衣類バナーが飾られてます。
が、常設展は一転して、「モノクロームの世界へようこそ」というコレクション展という、なかなか洒落た構成となっております。溢れる色彩に疲れた目が、ここでシュッとなります。靉嘔展、期間内に再度見に行きたいと思います。

さて新潟市美術館、靉嘔の後は待望の草間彌生です。楽しみだなぁ(≧∀≦)

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