大地の芸術祭2012に行きました・その2・十日町市街
十日町市街地の作品をまとめてギュッと見てきました。
キナーレがガラッと変わっていてビックリ。中庭の池がボルタンスキー「No Man's Land」に変身していました。9トンの古着の山! 響き渡る心臓の鼓動。古着を拾いあげては落とし…、ひたすら働き続けるクレーン。
度肝を抜かれていたら急に空がかき曇り、ゲリラ雷雨が襲ってきました。恐いくらいの雷の音と激しい雨音、そして作品の鼓動音とが入り交じって、ただならぬ緊張感に包まれるキナーレ内。クレーンは停まっちゃうは古着はたっぷり雨を吸い込むはでもう大変。
この後、ぐっしょり濡れた衣類がどのような状況になるのか(匂い的に)心配wではありましたが、作品と対峙する舞台設定としてはまたとないタイミングだったかも。その後雷雨はあっという間にどこかに行き、停止したクレーンは何事もなかったように働き始めてました。
キナーレ内部は「越後妻有里山現代美術館」として、以前きもの関係のショップだったスペースもほぼ全てが作品展示されてます。左の写真はカールステン・ヘラー「Rolling Cylinder.2012」。この他もレアンドロ・エルリッヒ「トンネル」やクワクボリョウタ「LOST#6」など面白いものがいっぱい。真ん中のお洒落なカフェ「越後しなのがわバル」もそれ自体がマッシモ・バルトリーニ feat. ロレンツァ・ビニ「○in □」という作品です。天井に飾られたキラキラなパーツがとてもキレイです。
キナーレの向かいの道の駅クロステン内には「mamma&cafeユキマツリ」という地元食材によるご飯カフェが出来てました。
十日町市の町中作品で一番好きなのはここかな。野田智之「越後妻有リサイクル・アート美術館」。なんじゃこれは!というキッチュな作品がたくさん。して、よくよく見ると古くからの民家の戸棚の上のガラスケースに普通に飾られている人形などです。ねっ、実家の客間とかにありませんか? 十日町の各家庭から集められたこのような“不要品”に作家さんが奇想天外なアレンジを加えた力作揃いで、見に行った時も作家さんはせっせと不要品をアートに変身させてました。次行くと、展示物は変わってるかも。また行かなくちゃ。
十日町のメインストリートって地方都市にしてはなにか栄えてる感がありますよね。空いた店舗などはこうしてアート展示会場になってます。写真右上の上西エリカ「Growing Memories」には私のピースもありますよ。探せばすぐわかると思いますw それぞれ、市民ボランティアさんがいて解説してくれたりします。
市民ボランティアといえば、酒百宏一「みどりの部屋プロジェクト」、今回は十日町の市営スキー場の建物で展開されてましてパワフルなボラさんに会いました。
見るだけのはずが、ボラのおじさまの情熱的な指導のもと、私たちもせっせと緑色の鉛筆を握り、塗り、切り抜き、貼り付け…と作品参加してきました。
糊をつけて貼り付け、壁に圧着させます。一部、緑じゃないスペースもあります。
参加出来る作品、アートの一部になれる作品もある大地の芸術祭。
期間もあと少しなので、またせっせと行ってきます。
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