みずつち2012を巡ってます・その6
№28 照屋勇賢「旧齋藤家別邸におけるNotice-Forestインスタレーション」はタイトル通り、昔の新潟の大富豪齋藤家が西大畑に建てた夏用の別邸で展開されてます。その家屋と庭だけでも大いに見る価値有りなんですが、その豪奢さと対極にあるような、使い捨てられる運命にある紙袋やレジ袋が作品として使われています。
写真を大きくしてみるとわかりますが、マクドの袋とかを細かく切り出して「木」を出現させてます。その気の遠くなるような繊細な細工に嘆息。
上段右の写真は別邸の蔵で展開されているのですが、薄暗い蔵の中で吊された幾つものレジ袋に当てられた照明。その影を見るとアラふしぎ、魚がフワフワと泳いでます、というもの。
ガイドの方がいて、照屋さんについていろいろ説明してもらえました。それがなかったら、レジ袋fishには気付かなかったかも(^_^;)
齋藤家別邸の近くの北方文化博物館新潟分館では、
№27 華雪「日/記」が展開されてます。
屏風絵?と思ったら、屏風に貼られた新潟日報にひたすら「日」の時が書かれてます。新潟日報の題字って会津八一の筆なんですね、知らなかった!
その八一の「日」の字を書写しまくった紙が階段の上に積まれてます。
西大畑の大神宮の坂を上がったところにある安吾・風の館。
№29 坂爪勝幸「〈レクイエム〉のための茶室と舞台」
左は夏頃、右は今頃の様子。このあと更に変容していくのでしょうか。
ちなみに、風の館は無料です。館内展示は「安吾をめぐる人々 尾崎士郎」をやってました。実は「人生劇場」を貪るように読んでいた時期があったので嬉しかったな。
中之口にある澤将監の館に初めて行きました。
№50 酒百宏一「LIFE works @ Niigata」
水と土にまつわる記憶をフロッタージュで写し取った作品が、江戸自体の大庄屋の館に展示されています。移築復元された建物だそうですが、素晴らしい佇まいでした。今まで全然知らなかったなぁ。味方にある豪農の館笹川邸では
№52 石川直樹「異人 the Stranger」
大地の芸術祭ではエベレストを登頂しての写真など山岳写真を出品されてた石川直樹さん。なんていいお名前なんでしょう!(うんうん!と、アルビサポだけうなずく)
水と土の芸術祭では、アマメハギやナマハゲやトシドシなどという異形の神さま的な存在を迎える日本各地の風習の写真が展示されてます。
なんかもう、沖縄、奄美のほうの異人さんはブッ飛んでいて面白いです。
豪壮でやや仄暗い豪農の館の座敷に現れる異人たちはまさに異界のモノだけど、背景は普通の家の玄関だったり台所だったりミョ~に生活感が溢れていたり。そういう関わり合いが感じ取れる写真の数々でした。
芸術祭だから行ったけど、終わってからまた、どんなふうなのか再訪したい館ばかりですね。
特に、にむらやさんは、大人買いしてきたルレクチェ琥珀がそろそろなくなるので、また補給にいかなくちゃw
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